最も有名な適性検査(WEBテスト)の1つであるSPIではアルファベットの規則性問題が出題されるという噂もありますが、それは完全な嘘です。
SPIでアルファベットの規則性問題が出題されることは絶対にありません。
今回はSPIを今までに100回以上も受検し、日本で一番SPIを熟知している自負のある私カズマがアルファベットの規則性問題とはどんな問題なのかについて解説した後、アルファベットの規則性問題が出題されるWEBテストをご紹介していきます。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
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SPIでアルファベットの規則性問題は出題されない
まずはアルファベットの規則性問題とはどんな問題かについて例題をお見せします。
【例題】
以下のアルファベットは、ある規則に従って並んでいる。途中の空欄部分にあてはまるものを1から6の中から1つ選びなさい。
H、K、F、I、D、【 】、B、E
- A
- C
- E
- F
- G
- H
【解答&解説】
与えられたアルファベットは「3字進んで、5字戻る」の繰り返しで並んでいます。
例えば、HとKに注目してみるとHの3字先がKです(「H、I、J、K」より)
そして、KとFにおいてはKから5字戻るとFになります(「F、G、H、I、J、K」より)
空欄部分にあてはまるのはDから3字先の文字なので「D、E、F、G」より答えは5・・・(答)のGです。
以上がアルファベットの規則性問題の例題です。
Yahoo!知恵袋を見てみると、以下の投稿が行われているのを確認できます。
SPIの問題です。アルファベットの規則を考える問題です。解き方を教えてください。
C、【 】、D、B、E、C、F、D
出典:Yahoo!知恵袋
以上の投稿を見るとSPIでアルファベットの規則性問題が出題されるかのように思えてしまいますが、SPIでアルファベットの規則性問題が出題されることは絶対にありません。
本記事を執筆している筆者は今までにSPIを100回以上も受検しており、今でも月に1回はSPIを受検していますが、SPIでアルファベットの規則性問題が出題されたことは一度もありません。
後ほど詳しく解説しますが、アルファベットの規則性問題が出題されるのはCUBICという適性検査(WEBテスト)だけです。
おそらく上記のYahoo!知恵袋の投稿者はSPIとCUBICの違いがよくわかっていない状態で上記の投稿を行ったと思われます。
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はアルファベットの規則性問題の勉強・対策はしないようにしましょう。
※「SPIの対策方法・勉強法を日本一SPIに詳しい筆者が真剣に考えてみた」もぜひ合わせてご覧ください。
アルファベットの規則性問題が出題されるのはSPIではなくCUBIC
先ほども解説した通り、アルファベットの規則性問題が出題されるのはSPIではなくCUBIC(キュービック)という適性検査(WEBテスト)です。
CUBICはe-人事株式会社が問題を制作・企業に販売している適性検査で、SPIと同様に能力検査と性格検査が用意されています。
多くの企業で使われてきた実績のある適性検査で、もともとはペーパーテストだけでしたが、ここ数年でWEBテストでも実施されるようになりました。
CUBICの能力検査は5科目あり、それぞれ科目の問題数と制限時間は以下の通りです。
科目名 | 問題数 | 制限時間 |
---|---|---|
言語 | 20問 | 4〜10分 |
数理 | 20問 | 15〜40分 |
論理 | 20問 | 15〜40分 |
図形 | 20問 | 5〜15分 |
英語 | 20問 | 10〜15分 |
アルファベットの規則性問題が出題される科目は論理です。
論理ではアルファベットの規則性の他にも方角・暗号に関する問題や虫食い算、二語の関係や熟語の成り立ち、推論問題など非常に幅広い分野から問題が出題されます。
二語の関係と熟語の成り立ち、推論はSPIでも出題される問題なので、念のため例題をご紹介しておきます。
【二語の関係の例題】
AとBはある関係を持っている。CとDがAとBと同じ関係を持つようなDはどれか。
A:B=本:書店
C:D=薬:【 】
- 本店
- 調剤
- 薬局
- 処方箋
- 効能
- 薬箱
【解答&解説】
「本は書店で売られている」という関係性です。薬を売っているのは薬局なので、3・・・(答)が正解です。
※「SPIの二語の関係とは?例題でわかりやすく解説!解き方のコツと一覧も」という記事もぜひ参考にしてください。
【熟語の成り立ちの例題】
次の1〜6は、それぞれ異なるルールでまとめられた熟語のグループである。次の熟語がどのグループに属するか答えよ。
明暗
- 高温、軽装、赤銅、薄味
- 防災、被害、捺印、在宅
- 哀惜、承認、隆起、隠匿
- 無知、非業、不満、否定
- 真偽、紅白、清濁、天地
- 円安、日没、市営、神授
【解答&解説】
「明暗」は「明るい」と「暗い」という反対の意味を持つ漢字を組み合わせてできた熟語です。
5に属している熟語もすべて反対の意味を持つ漢字を組み合わせてできた熟語です。
よって、答えは5・・・(答)です。
※「SPIの熟語の成り立ちとは?例題で解説&必ず覚えておくべきことをご紹介」もぜひ参考にしてください。
【推論の例題】
P、Q、R、S、Tの5人が行列に並んでいる。行列に並んだ順番について以下のことがわかっている。ただし、同時に並んだ人はいなかったものとする。
【ア】PはQのすぐ後ろに並んだ
【イ】Rが並んでからSが並ぶまでに1人並んだが、Sは最後ではない
このとき、Tは何番目に並んだか答えよ。
【解答&解説】
条件を整理すると、アはQ→P、イはR→□→S(Sは最後ではない)となります。
イを5人の行列の中に入れると、あり得るケースは以下の2つです。
- R→□→S→□→□
- □→R→□→S→□
アを1と2にあてはめて考えてみると、2には入るところがありません。
よって、1のR→□→S→Q→Pとなることがわかります。
したがって、Tは2番目・・・(答)となります。
※「SPIの推論とは?すべてがわかる!時間足りない・苦手な人向けの対策方法も解説」もぜひ参考にしてください。
アルファベットの規則性の練習問題
最後にアルファベットの規則性の練習問題をご用意しました。
SPIでは出題されることがないので対策の優先度はかなり低いですが、CUBICを受検する可能性がある人はぜひ解いてみてください。
【練習問題】
以下のアルファベットは、ある規則に従って並んでいる。途中の空欄部分にあてはまるものを1から6の中から1つ選びなさい。
B、J、W、C、L、V、D、【 】、U、E、P、T
- M
- N
- O
- P
- Q
- R
【解答&解説】
与えられたアルファベットは以下の3種類の規則の繰り返しで並んでいます。
赤線はB→C→D→Eとなっており、アルファベット順です。
緑の四角はJ→L→N→Pとなっており、1文字おきのアルファベット順です。
青の四角はW→V→U→Tとなっており、アルファベット逆順です。
よって、空欄部分にあてはまるのはNなので、2・・・(答)が正解です。
今回はアルファベットの規則性問題とはどんな問題かについて解説した後、アルファベットの規則性問題はSPIではなくCUBICという適性検査で出題されることをご紹介しました。
適性検査を受検予定の人は自分が受検する適性検査の出題範囲を事前にしっかりと把握しておきましょう。