SPIの非言語(数学・計数)では図表の読み取りという問題が出題範囲に含まれています。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
後ほど詳しく解説しますが、図表の読み取りは頻出かつ難易度も高くないので対策は必須です。
本記事ではSPIを日本トップレベルに熟知しているSPIマスターの私カズマがSPIで出題される図表の読み取りとはどんな問題なのか?について解説した後、図表の読み取りを解くために必ず覚えておくべき知識などをご紹介していきます。
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までご覧ください。
※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
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SPIの図表の読み取りとは?例題でわかりやすく解説
SPIで出題される図表の読み取り問題とは、図や表に記載されている情報をもとに与えられた問に対して回答する問題です。
SPIでは以下のような図表の読み取り問題が出題されます。
【例題】
ある高校の体育の授業ではソフトボール、卓球、バレーボールの中から1つを選択することになっている。
以下はある高校の生徒120人の昨年度と今年度の選択状況をまとめた表である。このとき、以下の問に答えよ。
ソフトボール(今年度) | 卓球(今年度) | バレーボール(今年度) | |
---|---|---|---|
ソフトボール(昨年度) | 31人 | 16人 | 3人 |
卓球(昨年度) | 10人 | 24人 | 9人 |
バレーボール(昨年度) | 12人 | 5人 | 10人 |
(1)今年度に昨年度と同じ競技を選択した人は全体の何%か求めよ。
(2)以下の1〜3のうち正しいものをすべて選べ。
- 昨年度と今年度でバレーボールを選択した人は合わせて39人である
- 今年卓球を選択した人は昨年度の1.3倍である
- 昨年度ソフトボールを選択した人のうち、今年度卓球を選択した人の割合は30%以上である
【解答&解説】
(1)今年度に昨年度と同じ競技を選択した人は、
- ソフトボール=31人
- 卓球=10人
- バレーボール=10人
なので、合わせて31+10+10=51[人]です。
高校の生徒は120人いるので、51÷120×100=42.5[%]・・・(答)となります。
(2)まず1ですが、昨年度と今年度でバレーボールを選択した人=12+5+10+9+3=39[人]となるので、正しいことがわかります。
※昨年度と今年度でバレーボールを選択した人は以下の表において◯をつけた箇所になります。
ソフトボール(今年度) | 卓球(今年度) | バレーボール(今年度) | |
---|---|---|---|
ソフトボール(昨年度) | ◯ | ||
卓球(昨年度) | ◯ | ||
バレーボール(昨年度) | ◯ | ◯ | ◯ |
続いて2ですが、今年卓球を選択した人=「卓球(今年度)」列の合計なので、16+24+5=45[人]です。
昨年度卓球を選択した人=「卓球(昨年度)」行の合計なので、10+24+9=43[人]です。
よって、45÷43=1.046・・・[倍]となるので1.3倍は間違っていることがわかります。
最後の3ですが、昨年度ソフトボールを選択した人=「ソフトボール(昨年度)」行の合計なので、31+16+3=50[人]です。
この50人のうち、今年度卓球を選択した人=16[人]なので、16÷50×100=32[%]より30%以上であることがわかります。
よって答えは1と3になります。
SPIの図表の読み取りを解くために必要な知識
ここからはSPIの図表の読み取りを解くために必要な知識を2つご紹介していきます。
難しい知識ではないので、SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人は必ずチェックしておきましょう。
※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。
1:割合の計算
SPIの図表の読み取り問題では%(パーセント)を求める問題が出題されることがよくあります。
なので、割合に関する計算は必ずできるようにしておきましょう。
例えば、40は160の何%か?と聞かれたら40÷160×100=25[%]になりますし、80は5の何倍か?と聞かれたら80÷5=16[倍]となります。
SPIの割合と比の解き方とコツについて解説した記事もご用意しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
2:増加率の計算
2つ目は増加率の計算に関する知識です。SPIの図表の読み取り問題では増加率(減少率)を計算しなければならないときがあります。
例えば、150円の商品が180円に値上げされたとき、値段の増加率(=値上げ率)は(180-150)÷150×100=20[%]となります。
増加率の計算は意外と忘れてしまっている人も多いので、これを機に必ずできるようにしておきましょう。
SPIの増加率の計算式について解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
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SPIの図表の読み取りの出題頻度と難易度
SPIにはWEBテスティング、テストセンター、インハウスCBT、ペーパーテストの4つの受検方式が用意されていますが、図表の読み取り問題はすべての受検方式で出題される可能性があります。
※SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
冒頭でも解説しましたがSPIの図表の読み取りの頻出頻度は高く、難易度も高くはないので勉強・対策のコスパはかなり良い分野となります。
※「SPIは難しい?難しすぎる?難易度を言語と非言語別に徹底解説してみた」もぜひ参考にしてください。
※本記事を執筆している筆者は今までにSPIを100回以上も受検していますが、図表の読み取り問題はほぼ毎回出題されています。
また、先ほど解説した割合と増加率の計算は図表の読み取り問題以外でも使用頻度が高いので、ぜひ覚えておくことをおすすめします。
※SPIの図表の読み取りでは平均世帯人数に関する問題が出題されるケースもあります。平均世帯人数の意味が理解できていない人は平均世帯人数とは何かについて解説した記事もぜひ合わせてチェックしておきましょう。
SPIの図表の読み取りの練習問題
最後に、図表の読み取りの練習問題をご用意しました。SPIで出題される問題と難易度が近い問題ですので、SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人は必ず解いておきましょう。
※「【SPI】図表の読み取りの練習問題10選!詳しい解答・解説付き」もぜひ合わせてご覧ください。
【練習問題1】
ある高校の1年生〜3年生に「4月10日〜4月13日の3日間のうち、何日図書館を使ったか?」を尋ねた。以下の表はその結果をまとめたものである。このとき、以下の問に答えよ。
3日 | 2日 | 1日 | 0日 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
1年生 | 6人 | 12人 | 20人 | 240人 | 278人 |
2年生 | 10人 | 8人 | 26人 | 200人 | 244人 |
3年生 | 5人 | 2人 | 18人 | 198人 | 223人 |
(1)1日でも図書館を使用した生徒の数は全校生徒の何%か求めよ。ただし、ただし、答えは小数点第2位を四捨五入すること。
(2)以下の1〜3のうち正しいものをすべて選べ。
- 3年生の3日間の平均利用日数は0.2日未満である
- 2日以上図書館を使用した2年生は、2年生全体の10%以上である
- 1日も図書館を使用しなかった生徒のうち、1年生の占める割合は35%以下である。
【解答&解説】
(1)1日でも図書館を使用した生徒の数=全校生徒-使用日数が0日の生徒数で求められますね。
- 全校生徒の数=278+244+223=745[人]
- 使用日数が0日の生徒数=240+200+198=638[人]
なので、1日でも図書館を使用した生徒の数=745-638=107[人]です。
よって求める答えは107÷745×100=14.36・・・となるので、小数点第2位を四捨五入して14.4[%]・・・(答)となります。
(2)まず1からですが、3年生の3日間の平均利用日数=(3×5+2×2+1×18)/223=37/223=0.16・・・となり、0.2日未満なので1は正しいことがわかります。
続いて2ですが、2日以上図書館を使用した2年生=10+8=18[人]ですね。
これ(18人)が2年生全体に占める割合は18÷244×100=7.37・・・となり、10%よりも低い数字なので2は正しくないことがわかります。
最後の3ですが、1日も図書館を使用しなかった生徒は(1)より638人です。
このうち1年生が占める割合は240÷638×100=37.6・・・となり、35%よりも大きいので3は正しくないことがわかります。
よって答えは1のみになります。
【練習問題2】
あるお店P・Q・Rでは商品A〜Dを仕入れている。以下の表は商品A〜Dについて各店の仕入れ量の割合を示したものである。( )の中は商品Dを1としたときの3店の合計の仕入れ量の割合を示している。このとき、以下の問に答えよ。
商品A(2) | 商品B( ) | 商品C(1.4) | 商品D(1) | |
---|---|---|---|---|
P店 | 20% | 30% | ||
Q店 | 35% | 10% | ||
R店 | 45% | |||
合計 | 100% | 100% | 100% | 100% |
(1)Q店の商品Bの仕入れ量はP店の商品Aの仕入れ量と同じであることがわかった。このとき、全店合計の商品Bの仕入れ量は商品Dの何倍か求めよ。
(2)R店ではQ店と同じ量の商品Dを仕入れたが、その仕入れ量はR店の商品Cと同じ量になった。このとき、R店の商品Cの仕入れ割合は何%か求めよ。
【解答&解説】
(1)Q店の商品Bの仕入れ量=2×20%=2×0.2=0.4となりますね。
この0.4が10%に相当するので、商品Bの全体の仕入れ量=4であることがわかります。
商品Dの仕入れ量=1なので、求める答えは4倍・・・(答)となります。
(2)R店の商品Cの仕入れ割合をa[%]とおいてみます。
すると、R店の商品Cの仕入れ量=1.4×a/100=1.4a/100となりますね。
これがR店の商品Dの仕入れ量=Q店の商品Dの仕入れ量であると問題文に記載があります。
P店の商品Dの仕入れ量=1×30%=0.3ですね。
よって、0.3+1.4a/100+1.4a/100=1という方程式が立てられるので、両辺を100倍して、30+2.8a=100より2.8a=70となるのでa=25[%]・・・(答)となります。
※方程式の解き方がわからない人はSPIで必ず覚えるべき方程式について解説した記事をご覧ください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
いかがでしたでしょうか?
今回はSPIの図表の読み取りの例題や必ず覚えておくべき知識についてご紹介していきました。
図表の読み取りは勉強・対策のコスパが非常にいい分野なので、SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ優先度を高めて対策しておきましょう。