WEBテスト(適性検査)のSPIでは入力式と選択式の問題両方が出題されます。
特に言語は選択式の問題しかないと思っている人もいますが、それは間違いなのでご注意ください(後ほど詳しく解説します)
本記事では入力式と選択式の違いについて解説した後、SPIで出題される入力式と選択式の具体例もご紹介していきます。
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までご覧ください。
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SPIの入力式と選択式とは?違いは?
まずはSPIにおける入力式と選択式の違いについて解説しておきます。
順番が前後しますが、まずは選択式から解説していきます。
選択式とは与えられた選択肢の中から答えを選ぶ形式の問題のことです。
例としては以下のような問題があげられます。
【例題】
最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係の対になるよう【 】にあてはまる言葉を選びなさい。
確定:仮定
陥没:【 】
- 上昇
- 興隆
- 隆起
- 沈下
- 隆盛
【解答&解説】
「確定」と「仮定」は対義語の関係にあります。
「陥没」の対義語は「隆起」なので、正解は3・・・(答)となります。
※「【SPI】二語の関係の練習問題50問!詳しい解答&解説付き」もぜひ参考にしてください。
上記の例題では選択肢として1〜5が用意されており、答えはその1〜5の中から選ぶ形式になっています。
よって、この例題は選択式であると言えます。
それに対して入力式とは選択肢が与えられておらず、自分で数字や文字などを記載することによって回答する形式の問題のことです。
入力式の問題例は以下です。
【例題】
P駅とQ駅の間は40kmである。40km/時で走行する電車AがP駅を14時15分に出発したところ、PQの中間地点でQ駅を14時25分に出発した電車Bとすれ違い始めた。このとき、電車Bの速度は何km/時か。
【解答&解説】
AがPQの中間地点に到達するのにかかる時間は20kmを40km/時で走行するので、1/2[時間]=30分です。
Aは14時15分に出発しているので、このときの時刻は14時45分です。
14時25分に出発したBは、20kmを20分(=1/3時間)で走行したので、20 ÷ 1/3=60[km/時]・・・(答)となります。
※「SPIの速度算・速さの計算の解き方とコツ!重要公式もご紹介」もぜひ参考にしてください。
以上の例題では選択肢が用意されておらず、自分で回答を入力する形式の問題です。
選択式の問題は勘で回答しても正解する可能性がありますが、入力式の問題は勘で回答したとしても正解する可能性が極めて低いというデメリットがあります。
SPIは正解した数をもとに採点が行われるので、選択式・入力式問わずわからない問題はすべて勘で回答することをおすすめします。
※詳しくは「SPIで誤謬率は計測されない!わからない問題は適当でOK!誤謬率が計測されるWEBテストは?」をご覧ください。
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SPIは入力式と選択式どっちもある
SPIでは入力式の問題と選択式の問題どちらも出題されます。
SPIにはWEBテスティング・テストセンター・インハウスCBT・ペーパーテストという4つの受検方式がありますが、テストセンターは言語・非言語問わずほとんどの問題が選択式です。
※「SPIのテストセンターとは?対策・予約方法から時間・服装まで完全解説!練習問題付き」もぜひ参考にしてください。
一方で、WEBテスティングは言語に関してはほとんどの問題が選択式ですが、非言語はほとんどの問題が入力式です(WEBテスティングとインハウスCBTの問題は同じです)
※SPIのWEBテスティングとは何かについて完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
「言語で入力式の問題が出題されることってあるの?」という疑問を持つ人もいますが、SPIの言語では長文読解において以下のような入力式の問題が出題されるケースがあります。
【例題】
以下の長文を読んで、各問に答えなさい。
高齢化社会はどこまでも進むわけではない。人の寿命には限りがある。かりに80歳を寿命とし、多くの人が健康で寿命まで生存するとした場合、65歳以上の構成比は単純計算で19%程度になる。寿命85歳でも24%程度だ。【a】
しかし、いったいどういう人が高齢者といわれるべきだろうか。現在の日本では、65歳以上の人びとを高齢者と呼んでいる。30年前には、平均寿命が65歳程度であったから、これを超えて長生きする人びとを【 】と呼んでもよかっただろう。【b】今日までの日本社会のさまざまな制度は、30年前に高齢者が社会のごく一部であった時代に作られたものなのである。その時代の枠組みでみた高齢者が2倍、3倍に増えていけば、問題はとうぜん深刻になる。【c】
しかし、平均寿命80歳の今日、30年前と同じく65歳以上を高齢者といっていいかどうかは疑問がある。健康で教育水準も高い高齢者が増え、勤労可能期間も延長されるなら、高齢化社会のイメージは変わるに違いない。【d】
定年延長から始まって、年金支給年齢の引上げ、高齢者雇用の確保など、社会の対応が進みつつある。正しい政策を構想するためにも、高齢者の定義を見直す必要が出てきているのである。
出典:Webテスト2完全対策
(1)次の一文を挿入するのに最適な場所は【a】〜【d】のうちどこか。
若干の変動があっても長期的にはそのレベルで安定するだろう。
(2)文中の【 】に入る言葉を文中から5文字以内で抜き出しなさい。
(3)文中から判断して、次のア・イの正誤を答えなさい。
【ア】現在の日本社会のさまざまな制度は、平均寿命65歳の時代に作られたものだ。
【イ】平均寿命が30年前と比べて上昇したので、高齢者に該当する年齢も引き上げられた。
- アもイも正しい
- アは正しいが、イは誤り
- アは誤りだが、イは正しい
- アもイも誤り
【解答&解説】
(1)「若干の変動があっても長期的にはそのレベルで安定」するので、この前にはなんらかの数字の結論がくることが予想できます。
aはまさに「65歳以上の構成比」という数字の後です。よって、正解はa・・・(答)となります。
(2)1つ前の文に「現在の日本では、65歳以上の人びとを高齢者と呼んでいる」という記述があります。
なので、空欄に入るのは高齢者・・・(答)です。
(3)ア=本文に「今日までの日本社会のさまざまな制度は、30年前に高齢者が社会のごく一部であった時代に作られた」とあるので、正しいことがわかります。
イ=本文に「平均寿命80歳の今日、30年前と同じく65歳以上を高齢者といっていいかどうかは疑問」という記述があります。これは、言い換えると高齢者の定義は現在でも30年前と同じということです。
同じなので「高齢者に該当する年齢も引き上げられた」というイは誤りであることがわかります
したがって、答えは2・・・(答)です。
(1)と(3)は選択式で、(2)は入力式になっていることがわかります。
SPIの長文読解について詳しく知りたい人は「【SPI】言語の長文読解とは?例題で解説!コツは?長文なしはやばい?」をご覧ください。
そして、SPIのペーパーテストはマークシート方式なので、すべて選択式となっています。
ペーパーテストの詳細については「SPIのペーパーテスト(筆記試験・マークシート)を完全解説!難易度や範囲・問題集もすべてご紹介」をご覧ください。
SPIの性格検査はすべて選択式
SPIでは能力検査だけでなく性格検査も用意されています。
性格検査はすべて以下のように選択式になっています。
【例題】
以下(1)〜(10)の質問は、あなたの日常の行動や考え方にどの程度あてはまるか。最も近い選択肢を1〜4の中から1つ選びなさい。
- あてはまる
- どちらかといえばあてはまる
- どちらかといえばあてはまらない
- あてはまらない
(1)自分の意見を大事にするほうだ
(2)他人には自分の本心を見せないほうだ
(3)取り越し苦労をすることが多い
(4)何も手につかないほど落ち込むことがある
(5)思ったことはすぐに口にするほうだ
(6)他人から干渉されるのは嫌いだ
(7)他の人よりも自信過剰なほうだ
(8)人から落ち着きがないと言われる
(9)命令されたら素直に従うほうだ
(10)面倒なことはなるべく先延ばしにするほうだ
SPIの性格検査は制限時間=約35分で、問題数は約300問用意されています。
直感に従って回答すればよいので、基本的に対策は不要です。
※SPIの性格検査を例題で完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
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今回はSPIにおける入力式と選択式の違いについて解説していきました。
選択式の問題は勘で回答しても正解する可能性があるので、わからない問題でも必ず回答するようにしましょう!