SPIの非言語(計数)では代金精算に関する問題が出題範囲に含まれているので、SPIの点数を伸ばすには勉強・対策が必須です。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
しかし、SPIの代金精算の問題は難しい・苦手と感じる就活生や転職活動中の社会人も多いのではないでしょうか?
※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。
そこで今回はSPIに関する知識量=日本トップクラスを誇る私カズマが、SPIの代金精算の解き方やコツについて例題でわかりやすく解説していきます。
最後には代金精算の練習問題もご用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。
※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
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SPIの代金精算とは?例題で解説
まずはSPIで出題される代金精算の問題とはどんな問題かについて解説します。
代金精算問題とは友達間でのお金の貸し借りや支払いの精算額を計算する問題です。
例えば、以下のような問題が該当します。
【例題】
Rに2000円の借金があるPが、Qと折半で15000円の飲食代を支払い、これをP・Q・Rの3人で同じ金額ずつ負担することにした。このとき、精算時にRが支払う金額はいくらか求めよ。
【解答&解説】
代金精算の問題では様々な人物と数字が登場しますが、シンプルに考えることが重要です。
まず、15000円の飲食代を3人で同じ金額ずつ負担するので、1人の飲食代は15000÷3=5000[円]です。
PはRに2000円の借金があるので、PはRに2000円渡さなければなりません。
つまり、RはPから2000円もらって飲食代の5000円を支払うので、精算時にRが支払う金額は5000-2000=3000[円]・・・(答)となります。
【SPI】代金精算の解き方のコツ
SPIの代金精算の問題を解くコツですが、以下の2点を意識すると問題が解きやすくなります。
- 1人分の負担額が計算できるなら、まずはそれを計算する
- 1人分の負担額から、貰うお金・返すお金を足したり引いたりする
例えば、先ほどの例題では15000÷3=5000[円]をまずは計算して1人分の負担額を計算しました。
そして、Rが支払う金額に注目します。
RはPから2000円の借金を返してもらうので負担額としては2000円減ることがわかります。
以上のことを意識しながらもう1問例題を解いてみましょう。
【例題】
PはQに3500円、Rに2000円の借金があり、RはQに500円の借金がある。ある日、友達の誕生日を祝うためにPが10000円でプレゼントを、Qが2000円で花束を購入し、これらの代金を3人同額で負担することにした。
3人の貸し借りがすべてなくなるように精算する場合、RはQにいくら払えば良いか求めよ。
【解答&解説】
まずは1人あたりの負担額を計算します。
今回はプレゼント代10000円+花束代2000円=12000円を3人で負担するので、1人あたりの負担額は12000÷3=4000[円]です。
PはRに2000円の借金があるので、PはRに2000円を渡さなければなりません。
つまり、この時点でRの負担額は4000-2000=2000[円]となります。
そして、RはQに500円の借金があるので、RはQに500円を渡さなければなりません。
よって最終的にRは2000+500=2500[円]・・・(答)を負担することがわかります。
このようにまずは1人あたりの負担額を計算し、1つずつ順番にお金の流れを考えていくことがSPIの代金精算の問題を解くコツとなります。
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SPIの代金精算は難しい?苦手な人が多い?
SPIの代金精算は難しい・苦手と感じている就活生や転職活動中の社会人も多いかと思います。
確かに、お金の流れが複雑になる場合は頭の中が混乱しやすくなるので難しいと感じてしまうのも無理はないでしょう。
※「SPIは難しい?難しすぎる?難易度を言語と非言語別に徹底解説してみた」もぜひ参考にしてください。
SPIでは4つの受検方式(WEBテスティング、テストセンター、インハウスCBT、ペーパーテスト)がありますが、代金精算はすべての受検方式において出題範囲に含まれています。
※SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
なので、SPIの非言語(計数)で高得点を狙うのであれば対策は必須となりますが、出題頻度はそこまで高くはありません。
※SPIの高得点目安・指標について詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
SPIの対策にあまり時間を割けない就活生や転職活動中の社会人は代金精算の勉強・対策は捨てるのも1つの手段だと思います。
代金精算を捨てる代わりに、SPIで出題頻度が高いかつ難易度が低い分野である割合と比や速度算、損益算の勉強・対策に時間を使うのがおすすめです。
SPIの割合と比の解き方とコツについて解説した記事やSPIの速度算の計算方法について解説した記事、損益算の解き方のコツについて解説した記事もご用意しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
【SPI】代金精算の練習問題
最後にSPIで出題される代金精算の問題に近い練習問題をご用意しました。
解答だけでなく解き方も記載しているので、ぜひ解いてみてください。
もっと多くの問題を解きたい人は「【SPI】代金精算の練習問題まとめ!わかりやすい解説もあります」もぜひ合わせてご覧ください。
【練習問題1】
A・B・Cの3人で食事をし、食事代の全額をAが10000円、Bが2000円支払った。
その後、3人でタクシーに乗り、タクシー代の900円はCが全額支払った。食事代とタクシー代の総額を3人が同額ずつ負担するためは、BとCはAにいくらずつ払えば良いか求めよ。
【解答&解説】
食事代とタクシー代の総額=10000+2000+900=12900[円]ですね。
つまり、1人あたりの負担額=12900÷3=4300円となります。
Bは2000円しか払っていないので、Aに4300-2000=2300[円]・・・(答)支払う必要があります。
Cはタクシー代の900円しか払っていないので、Aに4300-900=3400[円]・・・(答)支払う必要があることがわかります。
【練習問題2】
PがQから5000円を預かり、Qの靴を購入することになった。Pは3500円の靴と3000円の靴の合計2足を購入し、Qが選ばなかった方の靴は自分のものとすることにした。もともとQはPから4000円の借金をしていた。Qが4000円の靴を選んだとき、これまでの貸し借りがゼロになるように精算するにはQがPにいくら支払えば良いか求めよ。
【解答&解説】
- PがQから5000円を預かった
- もともとQはPから4000円の借金をしていた
とのことなので、今回はPがQから5000-4000=1000[円]を預かったとみなします。
そして、Pが購入した3500円の靴をQは選んだので、不足している3500-1000=2500[円]・・・(答)をQはPに支払う必要があることがわかります。
※3000円の靴はPが「自分のものとすることにした」とあるので、自腹で払うことになります。
【練習問題3】
3兄弟のX、Y、Zで母親の誕生日会をすることになり、Xが食事代を、Yがプレゼント代を支払った。
食事代とプレゼント代を3兄弟で3等分することにし、ZがXに3800円を、Yに2000円を支払って清算した。このとき、食事代の総額はいくらだったか求めよ。
【解答&解説】
ZはXに3800円を、Yに2000円を支払っているのでZが負担した金額は合計で5800円であることがわかります。
つまり、XもYも5800円を負担しているということがわかります。
XはZから3800円をもらうことで最終的な負担額が5800円になるので、Xが支払った食事代は3800+5800=9600[円]・・・(答)であることがわかります。
※ちなみにですが、YはZから2000円をもらうことで最終的な負担額が5800円になるので、Yが支払ったプレゼント代は2000+5800=7800[円]であることがわかります。
このとき、食事代+プレゼント代=9600+7800=17400[円]で、3等分すると17400÷3=5800[円]となり、確かにZがXに支払った3800円とYに支払った2000円の合計になっていることが確認できます。
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いかがでしたか?
今回はSPIの代金精算の解き方やコツについて解説していきました。
代金精算は難しいと感じる人も多いかもしれませんが、日常生活でも役に立つ知識なのでぜひできるようにしておきたいところです。
実際に問題を解くときはぜひ「1人分の負担額がいくらなのか?」を意識しながら解いてみてください。