SPIの非言語では和菓子と洋菓子問題が出題されるケースがあります。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
和菓子と洋菓子問題は推論問題の1つで、初見の人は問題文の意味すらわからない人もいるのでご注意ください。
本記事ではSPIを今までに100回以上受検し、日本一SPIに詳しいSPIマスターの私カズマが、SPIの和菓子と洋菓子問題の解き方を例題でわかりやすく解説していきます。
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までご覧ください。
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【SPI】和菓子と洋菓子問題
では早速、SPIの非言語(数学)で出題される和菓子と洋菓子問題をご紹介します。
※SPIの非言語(数学)を完全解説した記事もぜひ参考にしてください。
難易度は高めなので、SPIを受検予定の人は必ずチェックしておきましょう。
【例題】
以下について、ア・イの情報のうち、どれがあれば[問い]の答えがわかるかを考え、選択肢1〜5の中から正しいものを1つ選び、答えなさい。
和菓子と洋菓子を合わせて112個購入した。和菓子は8個入り、洋菓子は12個入りの箱に入っている。ただし和菓子も洋菓子も少なくとも1箱は購入した。
[問い]洋菓子の箱は何箱か。
ア:合わせて11箱購入した
イ:和菓子の個数の方が洋菓子の個数より多い
- アだけでわかるが、イだけではわからない
- イだけでわかるが、アだけではわからない
- アとイの両方でわかるが、片方だけではわからない
- アだけでも、イだけでもわかる
- アとイの両方があってもわからない
【解答&解説】
まずはアだけで[問い]の答えが導けるか考えてみます。
購入した和菓子の箱の個数をA個、洋菓子の箱の個数をB個とします。
すると、8A+12B=112・・・(1)が成り立ちます。
アより、A+B=11・・・(2)が成り立ちます。
(2)より、A=11-Bなので、これを(1)に代入すると、8(11-B)+12B=112となります。
整理すると、88+4B=112より、4B=24となるので、B=6が求まります。
A=11-B=11-6=5です。
つまり、アだけで[問い]の答えが導けることがわかりました。
続いてはイだけで[問い]の答えが導けるか考えます。
イより、8A>12Bが成り立ちます。
(1)の8A+12B=112をよく見てみます。8A>12Bということは、112÷2=56より、8Aは56より大きく、12Bは56よりも小さいことがわかります。
※8A=56のとき、A=56÷8=7です。
ここで、A・Bは箱の数を表しているので、明らかに正の整数となります。
A=7のとき、B=(112-56)÷12=4.6・・・となり、Bは整数になりません。
A=8のとき、B=(112-64)÷12=4となり、Bが整数になりました。
つまり、イの情報だけでA・Bの組み合わせとして(A、B)=(8、4)があり得るということがわかりました。
※(A、B)=(8、4)のとき、和菓子と洋菓子の個数の合計は8×8+4×12=64+48=112となるので、確かに112個になっていることがわかります。
以上より、答えは4・・・(答)となります。
【SPI】和菓子と洋菓子問題のポイント
以上でSPIの和菓子と洋菓子問題をご紹介しましたが、苦戦した人が多かったのではないでしょうか?
以上の例題は推論と呼ばれる問題の1つで、推論はSPIの非言語の中で最も難しい問題と言われています。
※詳しくは「SPIの難問(難しい問題)はどんな問題?分野と例題をご紹介」という記事をご覧ください。
上記のような推論問題はWEBテスティング型のSPIで出題されますが、解き方のポイントは以下の手順で考えることです。
※SPIのWEBテスティングとは何かについて完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
- アだけで[問い]の答えが導けるか考える
- イだけで[問い]の答えが導けるか考える
- アだけ、イだけでだけで[問い]の答えが導けない場合は、アとイの両方があれば[問い]の答えが導けるか考える
先ほども解説しましたが、WEBテスティングの推論は初見だと問題文の意味すら理解できない人も多いので、必ず勉強・対策をしておきましょう。
推論の対策方法についてもっと深く知りたい人は「SPIの推論とは?すべてがわかる!時間足りない・苦手な人向けの対策方法も解説」という記事をご覧ください。
練習問題
最後にWEBテスティング型の推論の練習問題をご用意しました。
上記で解説した解き方のポイントを意識して解いてみてください。
※SPIの練習問題433問をすべて無料で掲載している記事もぜひ参考にしてください。
【練習問題】
以下について、ア・イの情報のうち、どれがあれば[問い]の答えがわかるかを考え、選択肢1〜5の中から正しいものを1つ選び、答えなさい。
(1)ある商品を3ヶ月かけて完売した。
[問い]最も販売数の多かった月は何ヶ月目か。
ア:1ヶ月目と2ヶ月目を合わせて、全体の2/3の販売数だった。
イ:3ヶ月目は2ヶ月目の販売数の3/4で、全体の1/3に相当した。
- アだけでわかるが、イだけではわからない
- イだけでわかるが、アだけではわからない
- アとイの両方でわかるが、片方だけではわからない
- アだけでも、イだけでもわかる
- アとイの両方があってもわからない
(2)仕入単価200円のボールペンと、仕入単価150円のサインペンを合わせて15本仕入れた。
[問い]仕入総額はいくらか。
ア:サインペンの本数はボールペンより少ない
イ:サインペンの仕入金額は1000円以上である
- アだけでわかるが、イだけではわからない
- イだけでわかるが、アだけではわからない
- アとイの両方でわかるが、片方だけではわからない
- アだけでも、イだけでもわかる
- アとイの両方があってもわからない
【解答&解説】
(1)まずはアだけで計算をしてみます。
アだけでわかるのは、1ヶ月目と2ヶ月目を合わせて全体の2/3の販売数であることと、3ヶ月目の販売数が全体の1/3であることです。
しかし、1・2ヶ月目の販売数のそれぞれの割合が不明なので、最も販売数の多かった月は何ヶ月目かはわかりません。
次はイだけで計算をしてみます。
3ヶ月目は全体の1/3です。そして、2ヶ月目の3/4でもあるので、2ヶ月目をAとすると3/4 × Aと表すことができます。
1/3=3/4 × Aが成り立つので、これを解けば2ヶ月目の販売数を求めることができます。
1/3 =3/4 × Aより、A=1/3 ÷ 3/4=4/9です。
残る1ヶ月目の販売数は全体から2・3ヶ月目の販売数を引きます。
1-(1/3 + 4/9)=2/9です。
月 | 1ヶ月目 | 2ヶ月目 | 3ヶ月目 |
---|---|---|---|
販売数の割合 | 2/9 | 4/9 | 1/3 |
3ヶ月目の1/3は3/9と表すことができます。
最も販売数の多かった月は2ヶ月目であるとわかります。
したがって、答えは2・・・(答)となります。
(2)アよりサインペンの本数は7本以下であり、ボールペンは8本以上となります(全部で15本のため)
イよりサインペンの本数は7本以上であることがわかります。
サインペンの仕入単価150円で1000円を割れば6.66・・・となり、7本以上買わなければ仕入金額が1000円以上になりません。
つまり、サインペンの本数は7本以上となります。
アとイによってわかったことから、サインペンの仕入本数は7本となります。
また、ボールペンの本数は15-7=8[本]となります。
アだけでは7本以下のどの数かわからず、イだけでは7本以上のどの数かわかりません。
つまり、アとイの両方でわかりますが、片方だけではわかりません。
よって、正解は3・・・(答)となります。
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今回はSPIの非言語で出題される和菓子と洋菓子問題を取り上げました。
推論は難易度が高く、苦手とする人が多いので、SPIで高得点を狙っている人は重点的に対策しておきましょう。