SPIの点数が悪くて就活・転職活動に苦戦している就活生・社会人はSPIが必要ない企業・会社に応募するのも1つの手段です。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
後ほど詳しく解説しますが、日本のほとんどの企業はSPIを導入していません。
本記事ではSPIが必要ない企業・会社を大手企業中心に一覧でご紹介していきます。
また、企業がSPIを導入しない理由やその企業の特徴についても解説していきます。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
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日本ではSPIが必要ない企業・会社がほとんど
SPIの年間利用社数は15,500社(2023年3月期実績)です。この数字を見るとかなりの企業がSPIを導入しているように見えますね。
しかし、総務省統計局によると令和3年6月1日時点で日本には368万社もの企業があることがわかっています。具体的な内訳は以下の通りです。
経営組織 | 企業等数 | 合計に占める割合 |
---|---|---|
会社企業(法人) | 178万社 | 48.4% |
会社以外の法人 | 28万社 | 7.7% |
個人経営 | 162万社 | 43.9% |
合計 | 368万社 | 100.0% |
つまり、日本全体で見るとSPIを導入している企業は15,500 ÷ 368万 ×100=0.42[%]にしかなりません。
会社企業(法人)だけに絞ってみても、15,500 ÷ 178万 ×100=0.87[%]です。
以上より、SPIを導入している企業はかなり稀であることがデータからわかります。
SPIが必要な企業・会社の特徴
では、SPIを選考フローに導入している企業・会社にはどんな意図があるのでしょうか?
大きく分けると以下3つの特徴があります。
- 応募者が多いので足切りを行いたい
- 応募者の学力を重視している
- 応募者の性格・思考性が社風にマッチしているか知りたい
それぞれ詳しく解説していきます。
1:応募者が多いので足切りを行いたい
新卒採用において人気のある企業や有名企業には応募者数が数万人を超えることが多々あります。
企業としては数万人全員と面接をするのはどう考えても不可能です。
仮に1万人の応募者がいて1人10分ずつ一次面接をするとしても、10万分=1667時間もかかってしまいます。
なので、企業としては面接に進む人をふるい分ける手段としてSPIを導入するのです。
「SPIの能力検査の結果が〇〇点以下の人は足切りを行う」といったルールを設定すれば効率的に面接を実施することができます。
ちなみにですが、SPIは各科目80点満点です。詳しくは「SPIの平均点は?偏差値や7段階目安・得点目安を完全解説!」をご覧ください。
2:応募者の学力を重視している
コンサル業界や広告業界など応募者の学力を重視している業界や会社があるのは事実です。
応募者の学力を測定するための手段としてSPIを実施するのは非常に合理的であると言えます。
応募者の学力を重視する企業はSPI受検者のカンニングや代行・替え玉受検を防止するためにテストセンター型のSPIを導入するケースが多いです。
テストセンター型のSPIでは試験会場にまで足を運び、そこで用意されているPCからSPIを受検する必要があります。
受検前の本人確認や試験監督官がいる環境のもとでSPIを受検することになるので、カンニングや代行・替え玉受検は絶対にできません。
※詳しくはSPIのテストセンターとは何かについて完全解説した記事をご覧ください。
3:応募者の性格・思考性が社風にマッチしているか知りたい
SPIには受検者の性格・思考性を測定する性格検査という科目も用意されています。
性格検査の結果はその受検者が企業の社風や仕事内容にマッチしているかの判断材料の1つとして活用されます。
企業の中には能力検査の結果よりも性格検査の結果を重視しているところもあります。
SPIの性格検査は面接だけではわからない応募者の正直な情報を得られるので重宝している会社もあるのです。
詳しくはSPIの性格検査を例題で完全解説した記事をご覧ください。
SPIが必要ない企業・会社を大手中心にご紹介
SPIが必要ない企業・会社は以下の通りです。大手企業を中心にご紹介しています。
あおぞら銀行、サイバーエージェント、GREE、ミクシィ、LINE、ADK、オープンハウス、Google、帝人、ボッシュ、三井不動産、イオンモール、リプライス、コロプラ、サイボウズ、リブセンス、大和証券、ニコチン、東急リバブル、マッキャンエリクソン
SPIが必要ない企業・会社の傾向としてはIT企業が多いです。その理由は以下で解説します。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
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SPIが必要ない企業・会社の特徴
SPIが必要ない企業・会社の特徴としては以下の4つがあげられます。
- 中小企業である
- 応募者の人柄を重視している
- 学歴フィルターを採用している
- 応募者のスキルを重視している
それぞれ詳しく解説していきます。
1:中小企業である
上記ではSPIが必要ない企業・会社を大手中心にご紹介しましたが、中小企業の場合はSPIを導入していないことが多いです。
SPIは受検者1名ごとに5,000円ほどの料金がかかります。SPIを選考フローに導入して1,000人がSPIを受検した場合、5,000円×1,000人=500万円もの料金がかかることになります。
資金力が大手企業よりも劣ることが多い中小企業にとって500万円はかなりの金額です。
以上の理由から、SPIの導入を見送っている企業もあります。
2:応募者の人柄を重視している
選考において応募者の人柄を重視している企業はSPIを導入していないケースが多いです。
例えば人材派遣や人材紹介などの事業を展開しているEvand株式会社という会社は求人サイト「マイナビ」で以下のことを公言しています。
弊社は試験やテストは一切行っておりません!弊社の採用基準は『友達になれそうな人』友達を探すときに、試験を行ったり検査をしたりはしませんよね。だからこそ、試験等は一切行わず、面接のみの完全人柄採用を実施し続けています。
Evand株式会社の従業員数は2,285名(2023年7月時点)、売上高は163億円(2023年6月期実績)です。
中小企業だけでなくEvand株式会社のようなSPIが必要ない大手企業はたくさんあります。
3:学歴フィルターを採用している
応募者の学歴によって足切りを行う学歴フィルターを採用している企業は残念ながら存在します。
そのような企業はSPIを実施するまでもありません。
どの大学を学歴フィルターの基準とするかは企業によりますが、一般的に世の中で「高学歴」と呼ばれているのは偏差値55〜60以上です。
具体的な大学名で言うと関東の場合はGMARCH、関西の場合は関関同立あたりの大学になります。
※GMARCH=学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学、関関同立=関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学のこと
学歴フィルターを採用せず、SPIの点数で足切りを行っている企業もありますが、高学歴だからといってSPIで高得点を取れるとは限らないのでご注意ください。
高学歴でもSPIの問題が解けない人はたくさんいます。詳しくは「SPIができない高学歴の特徴4つ!学歴フィルターとの関係は?」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
4:応募者のスキルを重視している
先ほど、SPIが必要ない企業・会社の傾向としてはIT企業が多いと解説しましたが、IT企業・業界ではSPIの結果よりも応募者のスキルを重視するところが多いです。
特にエンジニアやデザイナーであれば、技術力やデザインに関するスキルが重視されます。ポートフォリオの提出が必須の企業もたくさんあります。
最近は新卒採用においても長期インターンの経験やプログラミング経験の有無などが重視される傾向にあるので、IT業界への就職・転職を考えている人はSPIの対策よりもスキルの研鑽に時間を割くことをおすすめします。
※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。
応募したい会社でSPIの受検が必要かどうか見極める方法
自分が応募しようとしている会社の選考フローにSPIの受検が含まれているかを事前に見極める方法としては以下の2つがあります。
- ネットで調べる
- 会社に直接問い合わせる
1つ目の「ネットで調べる」は非常にシンプルな方法です。
GoogleやYahoo!などで「株式会社〇〇 SPI」や「株式会社〇〇 WEBテスト」「株式会社〇〇 選考フロー」などで調べてみましょう。
企業によっては採用ホームページで選考フローを公開しているところもあるので、そちらもチェックしてみてください。
一例として、以下は株式会社ニトリの採用ホームページですが、選考フローが明記されておりSTEP3でWEBテスト・適性検査の受検が必要なことがわかります。
ネットで調べてもわからない場合は会社に直接メールなどで問い合わせてみましょう。
以下にメール文の例を記載しておきますので、ぜひ活用してください。
株式会社〇〇
採用担当者様
初めまして。中途採用において貴社への応募を検討しております〇〇と申します。
1点ご質問ですが、貴社の選考フローにおいてSPIの受検は用意されていますでしょうか?
貴社への志望度が高いため、もしSPIの受検が必要ならば事前にしっかりと勉強した上で臨みたいと考えております。
お忙しい中お手数ですが、ご確認よろしくお願いいたします。
嘘でもいいので「貴社への志望度が高いから」という理由を作って伝えるようにしましょう。
そうすることで企業側にもメリットが生まれ、回答をもらえる可能性が高くなります。
応募辞退・選考辞退・内定辞退は法律上いつでもできるので安心してください。
SPIが必要ない企業・会社はブラック企業ばかり?
「SPIが必要ない企業・会社はブラック企業ばかりである」という意見がネットにはありますが、それは間違いなのでご安心ください。
そもそもSPIを選考フローに導入している企業は冒頭でも解説した通り日本全体で1%もありません。
日本の企業の99%以上はSPIを導入していないのです。
SPIが必要ない企業・会社=ブラック企業ならば、日本の99%以上の企業はブラック企業ということになります(そんなはずないことは自明です)
なので、ブラック企業を見分ける基準としてSPIが必要かどうかを気にする必要はありません。
ブラック企業の見分け方は様々な方法があるので本記事では割愛させていただきます。気になる人は「ブラック企業 見分け方」などで調べてみてください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はSPIが必要ない企業・会社の紹介やその特徴などについて解説していきました。
SPIが必要ない企業に応募するというのも立派な1つの戦略なので、ぜひ検討してみてください。