SPIの難問(難しい問題)はどんな問題?分野と例題をご紹介

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WEBテストの一種であるSPIでは様々な問題が出題されますが、中には多くの人が難しいと感じる問題(難問)もあります。

※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。

今回はSPIを今までに100回以上も受検し、日本一SPIに詳しいSPIマスターの私カズマがSPIの難問(難しい問題)はどんな問題なのかについてアンケートを取りましたので、その結果を言語(国語)・非言語(数学)別に解説していきます。

難問の例題もご紹介していますので、SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

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SPIの難問(難しい問題)分野は?アンケート結果を大公開

今回は就活・転職活動中の社会人合計109人に対して「SPIで難しいと思う問題」についてアンケートを取りました。その結果を言語(国語)・非言語(数学)別に解説していきます。

言語(国語)

アンケートの結果ですが、SPIの言語で難しいと感じる問題の1位は長文読解で、2位は文の並び替えでした。

SPIの言語で難しいと思う問題アンケートの結果
SPIの言語で難しいと思う問題アンケートの結果

SPIでは問題ごとに制限時間が設定されており、その制限時間を過ぎてしまうと自動的に次の問題に移ってしまいます。

言語の長文読解は1題につき3問程度の問題が用意されています。制限時間は1題につき2分程度なので、素早く文章を読んで問題に回答する能力が求められます。

長文読解は時間に余裕があれば難易度自体はそこまで難しくはないのですが、時間が短いが故に難問であると感じる人が多いです。

SPIの言語の長文読解について詳しく解説した記事もご用意していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

そして、文の文章の並び替えは与えられた選択肢を並び替えて意味の通る文章を作る問題です。

比較的簡単な問題も出題されるのですが、選択肢ひとつひとつの文章が長い場合、難易度が上がります。

制限時間の目安としては1分から1分半程度です。SPIの文の並び替えについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。

非言語(数学)

就活生・転職活動中の社会人109人にアンケートを取った結果、SPIの非言語(数学)で難しいと感じる分野の1位は推論、2位は場合の数・確率でした。

※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。

SPIの非言語で難しいと思う問題アンケートの結果
SPIの非言語で難しいと思う問題アンケートの結果

※SPIの非言語は壊滅的な点数を取ってしまう人もいるのでご注意ください。詳しくはSPIの非言語は0点・ボロボロ・壊滅的でも通過するのかについて解説した記事をご覧ください。

推論はSPIの問題の中でも最も難しいと言われており、問題の形式もかなり特殊なので事前の勉強・対策が必須となります。

特にテストセンター型のSPIを受検予定の人は、受検当日に推論問題がどれくらい出題されるかで自分の得点が大体わかります。

※詳しくはSPIで推論が出ないのはヤバいのかについて解説した記事をご覧ください。

それくらいSPIにおいて推論は重要な問題です。SPIの推論問題の例題や解き方のコツについて解説した記事もご用意しているので、SPIを受検予定の人は必ず目を通しておきましょう。

また、場合の数・確率は学生時代に苦手としていた人も多いのではないでしょうか。

場合の数・確率は解き方のイメージが浮かびにくく、組み合わせ(C)と順列(P)の使い分けにも苦戦することが多いです。

しかし、場合の数・確率はSPIの非言語では頻出なので、SPIで高得点を狙っている人は必ず対策をしておきましょう。

※「SPIの高得点目安・指標は?点数や正答率を知る方法」もぜひ参考にしてください。

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SPIの難問(難しい問題)の例題

以上でSPIの難問(難しい問題)として言語(国語)は長文読解と文の並び替え、非言語(数学)は推論と場合の数・確率をご紹介しました。

ここからはそれぞれの難問の例題をご紹介していきます。

長文読解

まずは長文読解です。1題に3問の問題が用意されています。制限時間=1分半を目安に解いてみてください。

SPIの言語対策・頻出分野・練習問題などを完全解説した記事もぜひ参考にしてください。

【例題】

ことばはふつう、すべての人間によって話される。だから、ことばを話さない人間はいないという事実は、暗黙の了解になっているので、それをいまさらことばにして言うとおかしい感じがするほどである。そのおかしさは、ことばが空気と同様、万人に共有されており、人間であることの【 】条件であって、議論の余地のないものと考えられているところに由来している。もしかりに、ことばの話せる能力が特定の数少ない個人に限定されていて、この村でことばの話せるのはあれとあれだというふうにでもなっていたとすれば、そのばあいのことばとは、従来のことばという語で示される通常の意味でのことばとはちがったものになるだろう。そうなれば、ことばを所有する者とそうでない者との差は絶対的となるため、従来の言語学はもちろん、いっさいの社会科学は根本からやりなおさなければならなくなるであろう。たとえば生産手段の所有関係に階級分化の動機を求めるマルクス主義は、今見るような形はとり得ない。

ところが、抽象的な「ことばする能力」をあらゆる個人に普遍と仮定するにしても、その普遍能力の具体的実現としての個別の言語は、特定地域や特定階層にむすびついているため、決して一様ではない。人間がことばを所有する仕方は、常に社会的に限定されていることを示したのは、最近の社会言語学の功績の一つであるが、全体として見た言語学は、いまだ生物的に共有されることばというわくの外に立つことを望んではいない。とりわけチョムスキーは、普遍的なことばする能力の具現としての文法のありかを、「完全に等質的な言語社会に住む」ところの「理想的に設定された話し手・聞き手」に求めることによって、言語の非社会化のための手続きを完成したのである。

万人がことばができるという前提は、とりわけ、法律という体系の成立に根拠を与えている。さらに、この同じ根拠から、単一の法体系が支配する社会においては、単一のことばが求められるようになる。こうして、ことばの単一性は広い意味での法が求められるのであるが、それは終局的には、その法を必要とする国家の求めによって、言語は統一へと操作される。

出典:田中克彦『言語からみた民族と国家』

(1)文中の【 】にあてはまる語は以下の1〜5のうちどれか答えよ。1つだけ選びなさい。

  1. 必須
  2. 必要
  3. 十分
  4. 限定
  5. 前提

(2)太字部分の「生物的に共有されることばというわくの外」にあるものは、以下の1〜5のうちどれか。1つだけ選びなさい。

  1. 普遍能力の具体的実現としての個別の言語
  2. 全体として見た言語学と社会学
  3. 理想的に設定された話し手・聞き手
  4. 通常の意味でのことば
  5. 法律という体系の成立

(3)文中で述べられていることと一致するものはどれか。以下の1〜4から1つだけ選びなさい。

ア:法律を必要とする国家は、言語統一を図る
イ:チョムスキーは一様ではない言語を文法によって非社会化することに成功した

  1. アは正しいが、イは正しくない
  2. イは正しいが、アは正しくない
  3. アもイも正しい
  4. アもイも正しくない

【解答&解説】

(1)空気のように万人に共有されている条件という意味から、答えは5の「前提」・・・(答)となります。

(2)生物的に共有されることば=通常の意味での普遍的能力であり、そのわくの外にあるものなので、普遍の対義語となる個別の言語となります。

よって答えは1・・・(答)となります。

(3)イは文中には書かれていないので正しいとは言えません。よって答えは1・・・(答)となります。

文の並び替え

続いては文の並び替えです。制限時間=1分を目安に解いてみてください。

【例題】

以下の選択肢1〜5を[ア]〜[オ]に入れて文の意味が通るようにしたとき、[ア]〜[オ]にあてはまるものをそれぞれ答えよ。

国には[ア][イ][ウ][エ][オ]選挙で選ぶのである。

  1. たくさんの人がいて
  2. 私たちはすべての人々に公正な法律を
  3. 自分たちの法律を作るために
  4. 作ってくれる人を
  5. 1箇所に集まることができないので

【答え】

ア=1、イ=3、ウ=5、エ=2、オ=4

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推論

推論は特に難問率が高いのでご注意ください。以下の例題の制限時間目安=1分半です。

【例題】

ある学校で5点満点(1問1点)のテスト(国語・数学・英語)を行なった。以下の表はその得点結果の一部である。

国語は20人、数学は15人、英語は18人が受験したとする。

0点1点2点3点4点5点平均点
国語0人1人3人1人3.30点
数学2人0人4人6人2人1人2.60点
英語4人8人2人2人1人1人1.50点

このとき、以下の(1)と(2)に答えよ。

(1)国語と数学の平均点はおよそいくつか。以下の選択肢1〜6の中から適したものを1つ選びなさい。

  1. 2.85点
  2. 2.90点
  3. 2.95点
  4. 3.00点
  5. 3.10点
  6. 上記いずれでもない

(2)英語の平均点が2.5点になるように、英語を受験した18人に同じ点数を上乗せしたところ、最高点が6点になった。そこで、最高点が5点になるように上乗せした点数にさらに数値Aを掛けて補正を行なった。補正後の平均点はおよそいくつになったか。以下の選択肢1〜6の中から適したものを1つ選びなさい。

  1. 2.00点
  2. 2.05点
  3. 2.08点
  4. 2.10点
  5. 2.25点
  6. 上記いずれでもない

【解答&解説】

(1)国語は20人、数学は15人が受験しており、表の情報から国語の平均点=3.3点、数学の平均点=2.6点であることがわかるので、国語と数学の平均点=(20×3.3+15×2.6)/ (20+15)=3[点]となります。

よって答えは4・・・(答)です。

(2)まずは表中の2つの空欄にあてはまる数字を考えましょう。

国語の総得点=20×3.3=66[点]であることがわかります。

よって、空欄の2ヶ所の合計点=66-(1+2×3+4)=55[点]であることがわかります。

また、国語の3点と5点の合計人数=20-(1+3+1)=15[人]であることがわかります。

ここで、3点の人がa[人]いるとすると、5点の人は(15-a)人いることがわかります。

すると、3a+5(15-a)=55という方程式を立てることができるので、式を整理すると-2a=-20となることから、a=10が求まります。

※方程式の解き方がわからない人は「【SPI】方程式はこの2つだけ絶対覚えよう!例題でわかりやすく解説!」をご覧ください。

よって、3点=10人、5点=5人であることがわかります。

そして、最高点が6点になったのは5点の人に1点(=18人に1点ずつ)上乗せしたためと考えることができます。

その最高点である6点を5点にするために、全員の点数に数値Aを掛け算したとあるので、数値A=5/6であることがわかります。

よって、補正後の平均点=2.5×5/6=2.0833・・・・となるので、答えは3・・・(答)となります。

場合の数・確率

最後は場合の数・確率です。制限時間=1分を目安に解いてみてください。

【例題】

AとBがジャンケンをする。Aはグーを1/2、チョキを1/4、パーを1/4の確率で出すことがわかっている。
Bはグーを1/4、チョキを1/4、パーを1/2の確率で出すことがわかっている。
1回のジャンケンで勝ち・負け・あいこの結果があるとする。

以上の条件でAとBがジャンケンを2回したとき、少なくとも1回はAがチョキまたはパーを出してBに勝つまたはあいこになる確率を求めよ。

【解答&解説】

問題文の条件をまとめると以下の表になります。

例えば、Aがグー・Bがチョキを出す確率は1/2 × 1/4=1/8であることがわかります。

以上の表より、Aがチョキかパーを出して勝つかあいこになる確率は1/16+1/16+1/8+1/8=3/8となります。

それ以外の確率は1 – 3/8=5/8であり、これが2回連続で発生する確率=5/8 × 5/8=25/64を全体の1から引けば良いので、答えは1 – 25/64=39/64・・・(答)となります。

SPIで難問(難しい問題)が出たときの対応策

最後にSPIで難問(難しい問題)が出たときの対応策について解説をします。

上記でも述べた通り、SPIは問題をスピーディーに解く能力が求められるWEBテストです。

難問(難しい問題)に時間をかけすぎて、解けるはずだった問題に時間をかけられなくなってしまうのは非常にもったいないです。

なので、問題文を読んで解法が全く思い浮かばなさそうな難問が出たときは、勇気をもってすぐに次の問題に移ることをおすすめします。

次の問題に移る時の注意点ですが、難問・わからない問題でも必ず勘で回答するようにしましょう。SPIでは何問正解したかをもとに採点が行われます。

※詳しくはSPIの誤謬率について解説した記事をご覧ください。

特にSPIの言語(国語)はほとんどの問題が選択式の問題なので、勘で回答しても正解する確率は十分あります。絶対に空欄にしたまま次の問題に移らないようにしましょう。

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いかがでしたでしょうか?

今回はSPIで出題される難問(難しい問題)の分野やその例題について解説をしていきました。

SPIでは中学・高校で学習する基礎的な内容をもとにした問題が多く出題されますが、中には難問もありますので、その見極めを確実に行い、解くべき問題にしっかりと時間をかけるようにしていきましょう。

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