2025年現在、SPIで分割払いの問題は出題されていませんが過去には出題されていました。
なので、いつ復活してもおかしくはありません。
勉強・対策の優先度は低いですが、今回は分割払いの練習問題をまとめました。
SPIで高得点を狙うには出題可能性のある分野をくまなく対策することが重要です。
SPIで高得点を狙っている受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ解いてみてください。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
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SPIの分割払い問題とは?例題で解説
SPIで出題される分割払い問題では、その名の通り分割払いに関する問題が出題されます。
分割払いとは何か商品やサービスを購入したときにその料金を何回かに分けて支払うことです。
例えば10,000円の商品を購入したとき、毎月2,000円ずつ支払うとすると10,000÷2,000=5[ヶ月]ですべての料金を支払うことになります。
では、例題を1つ見てみましょう。
【例題】
とある商品を購入する。購入時に総額の1/5を支払い、残額を7回に均等に分割して支払うことにした。このとき、分割払いの1回当たりの支払額は総額のどれだけにあたるか求めよ。
【解答&解説】
購入する商品の料金(総額)=10,000円とおいてみましょう。
すると、購入時に総額の1/5を支払ったとあるので、支払った金額=10,000×1/5=2,000[円]ですね。
つまり、残額=10,000-2,000=8,000[円]です。これを7回に均等に分割払いするので、1回あたりに支払う金額=8,000÷7=8,000/7[円]です。
よって求める答えは8,000/7 ÷ 10,000=4/35・・・(答)となります。
8,000/7 ÷ 10,000を計算する理由がわからない人は「【SPI】割合と比の練習問題20問!難しい?公式や解き方・コツもわかりやすく解説!」をご覧ください。
【SPI】分割払い問題の解き方のコツ
分割払いに関する問題がどんな問題かイメージがついたところで、ここからは分割払い問題の解き方のコツについて解説していきます。
解き方のコツは先ほどの例題のように、具体的な数字を自分で勝手に設定することです。
分割払いに関する問題に関わらずですが、料金に関する問題では料金をx円やa円などの文字において解こうとすると、頭の中が混乱する人が多いです。
なので、なるべく具体的な数字を自分で勝手に設定し、そこから計算式を立てていくことが重要です。
具体的な数字を自分で勝手に設定すると、計算途中で2/3円や0.7円など整数ではない数字が登場するケースもありますが、そこは気にしなくて問題ありません。
※先ほどの例題でも計算途中で8,000/7[円]という分数が登場していますが、気にせずそのまま計算を進めています。
数字を設定するときのコツですが、文中に分数が登場したらその分数の分母に注目し、その分母の倍数や最小公倍数を設定すると計算がしやすいです。
例えば、文中に1/6と1/5という2つの分数が登場したら、分母である6と5に注目します。
6と5の最小公倍数は30なので、3,000円や30,000円といった数字を設定すると計算が楽になる可能性が高いです。
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【SPI】分割払い問題で手数料を考慮する場合
先ほどご紹介した例題では手数料(利子)を考慮していませんでしたが、場合によっては手数料(利子)を考慮しなければならないケースもあります。
では、手数料を考慮する場合の例題を1つ見てみましょう。先ほどご紹介した解き方のコツを意識しながら解いてみてください。
【例題】
商品Aを購入することを考える。購入時に価格の何割かを払い、残額を8回に均等に分割して支払うことにした。しかし、分割手数料として残額の1/5を加えた額を8等分して支払うことになった。
頭金が購入価格の1/5であるとき、分割払い1回あたりの支払い額は購入価格のどれだけにあたるか求めよ。
【解答&解説】
商品Aの価格=10,000円としてみます。頭金=購入価格の1/5とのことなので、頭金=10,000×1/5=2,000[円]となります。
よって、残額=10,000-2,000=8,000[円]です。
「分割手数料として残額の1/5を加えた額を8等分して支払うことになった」とあるので、残り支払う金額=8,000+8,000×1/5=9,600[円]であることがわかります。
つまり、分割払い1回あたりの支払い額=9,600÷8=1,200[円]となります。
よって答えは1,200÷10,000=3/25・・・(答)となります。
SPIで分割払いの問題は出題されない?難易度は?
冒頭でも解説しましたが2023年現在、SPIで分割払いの問題は出題されていません。
※以前はすべての受検方式(WEBテスティング・テストセンター、インハウスCBT、ペーパーテスト)で分割払いの問題は出題されていました。
※SPIのペーパーテストを完全解説した記事もぜひ参考にしてください。
なので、今の就活生や転職活動中の社会人は分割払い問題の勉強・対策はそこまでする必要はないでしょう。
SPIで対策の優先順位が高い分野は出題頻度が高いかつ難易度が低い分野です。そのような分野の例としては損益算や年齢算などがあげられます。
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【SPI】分割払いの練習問題
※SPIの練習問題433問をすべて無料で掲載している記事もぜひ参考にしてください。
【練習問題1】
家電を購入した。購入と同時に総額の3/10を支払い、翌月に総額の1/2を支払った。支払い残額は総額のどれだけにあたるか。ただし、利子はかからないものとする。
【解答&解説】
※SPIでは分数は「/」を使って表現されます。詳しくは「SPIで分数に関する知識は必須!計算方法や表記の注意点を徹底解説!」をご覧ください。
購入時と翌月の支払額は3/10+1/2=4/5です。
支払い総額を1とすると、支払い残額は1-4/5=1/5・・・(答)となります。
【練習問題2】
車を購入した。購入と同時に総額の1/11を支払い、残りは6回に分けて均等に支払うことにした。2回目に支払う金額は支払い総額のどれだけにあたるか。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
【解答&解説】
支払い総額を1として、支払い残額を求めると1-1/11=10/11となります。
支払い残額を6等分すると、1回に支払う金額が求まるので、答えは10/11 ÷ 6=5/33・・・(答)となります。
【練習問題3】
パソコンを12回の分割払いで購入した。1回目に購入金額の1/5を支払い、2回目以降は支払い残額を11回に分けて均等に支払う。このとき、7回目の支払いが済んだ時点で、支払い済みの額は購入金額のどれだけにあたるか求めよ。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
【解答&解説】
全体を1とすると、初回に全体の1/5を支払ったので、残りは4/5です。
これを11回に分割するので2回以降の支払い額は4/5 ÷ 11=4/55です。
よって求める答えは1/5 + 4/55 × 6=7/11・・・(答)となります。
【練習問題4】
家具を購入する。購入と同時に購入価格の2/15を頭金として支払い、残りを12回に分割して支払う。ボーナスの月(6月と12月)には購入価格の1/6ずつ、その他の月には残りの額を均等に支払う。7月の支払い額は支払い総額のどれだけにあたるか求めよ。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
【解答&解説】
まずは購入時とボーナスの月に支払う金額を求めましょう。
2/15+1/6 × 2=7/15ですね。
支払い額を1とすると、支払い残額は1-7/15=8/15となります。
ボーナス月を除く各月(10回)の支払額は8/15 ÷ 10=4/75・・・(答)となります。
【練習問題5】
机を購入することにした。購入価格から頭金を引いた金額を6回の分割払いで支払う。1回分の支払い額が購入金額の2/15であるとき、頭金の額は購入金額のどれだけにあたるか求めよ。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
【解答&解説】
購入金額を1として、分割払いの合計を引くことで頭金が求まります。
つまり、1 – 2/15 × 6=1/5・・・(答)となります。
【練習問題6】
電動自転車を購入する。購入と同時に総額の3/8を支払い、2回目は初回の支払額の1/3を支払った。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
(1)支払い残額は総額のどれだけにあたるか。
(2)残りの支払い残額を8回に均等に分けて支払うことにした。1回分の支払い額は総額のどれだけにあたるか。
【解答&解説】
(1)初回と2回目の支払い金額を求めます。
3/8 + 3/8 × 1/3=1/2になりますね。
支払い総額を1として、支払い残額を求めると、1-1/2=1/2・・・(答)となります。
(2)先ほど求めた支払い残額を8等分すると1回分の支払い金額が求まるので、
1/2 ÷ 8=1/16・・・(答)となります。
【練習問題7】
バイクを分割払いで購入する。頭金として総額の1/5を支払い、残りは12回の均等に分割して支払う。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
(1)分割1回分に支払う金額は支払い総額のどれだけにあたるか求めよ。
(2)7回目の支払いが完了した時点での支払い額は支払い総額のどれだけにあたるか求めよ。
【解答&解説】
(1)支払い総額を1とします。
頭金を支払った後の支払い残高=1 – 1/5=4/5ですね。
これを12等分すれば良いので、答えは4/5 ÷ 12=1/5・・・(答)となります。
(2)支払い残額から7回分の分割払い分を引けば良いので、
4/5 – 1/15 × 7=1/3・・・(答)となります。
【練習問題8】
ブランド品を購入する。購入と同時に総額の2/9を支払い、2回目は初回の支払い金額の1/2を支払った。ただし、利子と分割手数料はかからないものとする。
(1)支払い残額は支払い総額のどれだけにあたるか。
(2)3回目は初回の支払い額の1/3を支払った。支払い残額は支払い総額のどれだけにあたるか。
【解答&解説】
(1) 支払い総額を1として、支払い残高を求めます。
1回目は総額のうちの2/9、2回目は初回の支払い額の1/2なので、2/9 × 1/2=1/9となります。
よって答えは1 – (2/9 + 1/9)=2/3・・・(答)となります。
(2)3回目は初回の支払い額の1/3なので、初回の2/9に1/3をかけて2/27となります。
支払い残額の2/3から2/27を引くと、16/27・・・(答)となります。
【練習問題9】
車を分割払いで購入する。購入時にいくらかの頭金を支払い、購入価格から頭金を差し引いた残額を12回の分割払いにする。このとき、分割手数料として残額の1/12を加えた額を12等分して支払うことになった。
(1)頭金として購入価格の1/7を支払った。このとき分割払いの1回の支払額は購入価格のどれだけにあたるか。
(2)分割払いの1回の支払額を購入価格の1/20にするためには、頭金を購入価格のどれだけにすればよいか。
【解答&解説】
(1)支払い総額から頭金を引くと1 – 1/7=6/7となりますね。これが支払い残額となります。
この残額に分割手数料を加え、12等分すると1回の支払い額が求まるので、
(6/7 + 6/7 × 1/12)÷12=13/168・・・(答)となります。
(2)頭金を除いた分割払いの総額=1/20 × 12=3/5です。
この中には分割手数料も含まれており、購入価格から頭金を引いた残額をa[円]とおくと、
a+a × 1/12=3/5という方程式を立てることができます。
両辺を60倍すると、60a+5a=36より、65a=36となるのでa=36/65となります。
※方程式の解き方がわからない人は「【SPI】方程式はこの2つだけ絶対覚えよう!例題でわかりやすく解説!練習問題付き」をご覧ください。
購入価格を1とすると、頭金=1 – 36/65=29/65・・・(答)となります。
【練習問題10】
望遠鏡を分割払いで購入する。購入と同時に購入価格の1/7を支払い、1回のボーナス時に購入価格の1/3、残りは6回に均等に分割して支払うことにした。
(1)分割払いによる1回の支払額は購入価格のどれだけにあたるか。
(2)分割払いにあたって分割手数料が購入価格の1/21かかることになった。これを分割払いに均等に含めて支払うことにしたとき、1回に支払う金額は購入価格のどれだけにあたるか。
【解答&解説】
(1)支払い総額を1として、頭金とボーナス払いを支払い総額から引き、支払い残額を求めると、
1 – (1/7 + 1/3)=11/21となりますね。
これを6等分すると1回分の分割払いで支払う金額が計算できるので、答えは
11/21 ÷ 6=11/126・・・(答)となります。
(2)1回分の分割払いに支払う金額に分割手数料を加えます。
分割手数料も6で割ることにご注意ください。
11/126 + 1/21 ÷ 6=2/21・・・(答)となります。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はSPIで出題される可能性のある分割払いの練習問題をご紹介していきました。
利子や手数料を考慮する場合は計算ミスをしないように気をつけましょう。


