SPIの損益算とは?コツと暗記必須の用語4つをわかりやすく解説!

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SPIの非言語(計数)では損益算が頻出です。

SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人は必ず対策してきましょう。

※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。

SPIの損益算の難易度はそこまで高くないので、しっかりと勉強・対策をすれば得点につなげることができます(最初から捨てるのは非常にもったいないです)

そこで今回は、SPIについて日本トップレベルに熟知しているSPIマスターの私カズマがSPIの損益算とはどんな問題か?や解き方のコツ、暗記必須の4つの用語などについてわかりやすく解説していきます。

最後には損益算の練習問題も用意しているので、就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。

ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。

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【SPI】損益算とは?暗記必須の4つの用語

まずはSPIで出題される損益算とはどんな問題なのか?について解説します。

※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。

損益算とは何か商品やモノ・サービスを販売することを想定し、

  • 〇〇円の利益を得るにはどうすれば良いのか?
  • 〇〇円で販売したときの損益はいくらか?

などを考える計算のことです。小学校高学年の算数や中学数学で学習する分野です。

SPIで損益算を解くためには以下4つの用語を必ず理解しておく必要があります。

  • 原価(仕入れ値)
  • 定価
  • 売値
  • 利益

それぞれ順番に解説していきます。

原価(仕入れ値)

原価は仕入れ値とも呼ばれており、物を仕入れるのにかかった値段のことです。

例えば八百屋さんを経営するとします。100円で仕入れた野菜を150円で販売している場合、原価(仕入れ値)は100円となります。

定価

定価は原価(仕入れ値)に利益を足した値段のことです。

100円で仕入れた野菜を150円で販売している場合、定価は150円となります。

※100円で仕入れた野菜を100円で販売しても利益は出ないので商売が成り立ちません。なので、原価(仕入れ値)よりも高い値段で野菜を販売する必要があります。

売値

売値は最終的な値段のことです。例えば、100円で仕入れた野菜を150円で販売したとします(原価=100円、定価=150円)

しかし、150円だと高いと感じるお客様が多く、その野菜が全然売れない場合は値下げを検討しなければなりません。

値下げを検討した結果、150円から120円に値段を変更したとします。すると、売値=120円となります。

逆に、150円でも売れ行きが好調なので、150円から180円に値上げしたとします。このときは売値=180円となります。

※このときの値上げ率=(180-150)÷150×100=20[%]となります。詳しくはSPIの増加率の計算式について解説した記事をご覧ください。

値下げ・値上げに関わらず、最終的な値段=売値と覚えておきましょう。

利益

利益は定価-原価もしくは売値-原価で計算することができます。

100円で仕入れた野菜を150円で販売し、値下げ・値上げがされなかった場合は利益=150円-100円=50円となります。

150円から値下げして120円で販売された場合は売値=120円となるので、利益=120円-100円=20円となります。

また、150円から値上げして180円で販売された場合は売値=180円となるので、利益=180円-100円=80円となります。

【SPI】損益算の例題とコツ

以上でご紹介した4つの用語を頭に入れながら、損益算の例題を1つ解いてみましょう。

解き方のコツも合わせて解説していきます。

【例題】

1個250円で仕入れた商品に2割の利益を見込んで定価を付けたが、売れなかったため定価の1割引で販売することにした。このとき、商品1個あたりの利益はいくらか求めよ。

【解答&解説】

問題文に「1個250円で仕入れた商品に2割の利益を見込んで定価を付けた」とあるので、このときの定価は250+250×0.2=300[円]です。

そして、この定価を1割引にしたので、売値=300×0.9=270[円]となります。

※割引の計算方法がわからない人は料金の割引の計算方法について解説した記事をご覧ください。

よって、商品1個あたりの利益=270-250=20[円]・・・(答)となります。

損益算の解き方のコツですが、問題文に記載されていることを順番に丁寧に追っていくことが重要です。

今回の例題でも問題文に記載されていることを順番に計算していったに過ぎません。

そして、計算した数字は何を指しているのか(原価・定価・売値・利益のどれなのか)をしっかりとメモすることも重要です。

  • 定価=250+250×0.2=300[円]
  • 売値=300×0.9=270[円]

のように、数字が指しているものを必ず書く癖を付けましょう。

※損益算の問題を解くために、割合と比に関する知識が求められる場合もあります。SPIの割合と比の解き方について解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

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SPIの損益算は難しい?捨てる方がいい?

「SPIの損益算は難しいから捨てた方がいい」というSPIの講師や教師がたまにいますが、SPIを100回以上も実際に受検してきた私からするとSPIの損益算を最初から捨てるのは非常にもったいないと思います。

SPIの損益算で応用問題が出題されるケースは稀で、上記でご紹介した4つの用語をしっかりと暗記して練習問題をこなせばかなりの確率で正解できるようになります。

つまり、SPIにおける損益算の勉強・対策のコスパ(コストパフォーマンス)は非常に高いと言えます。

※「SPIは難しい?難しすぎる?難易度を言語と非言語別に徹底解説してみた」もぜひ参考にしてください。

また、先ほども解説した通り、損益算の問題を解くために割合と比に関する知識が求められる場合もあります。

なので、割合と比に関する勉強・対策と損益算の勉強・対策を同時にやるとコスパはもっと高まるでしょう。

SPIで損益算を最初から捨てるのではなく、ぜひ4つの用語(原価・定価・売値・利益)をしっかりと覚えて勉強・対策することをおすすめします。

損益算が出題されるSPIの受検方式

SPIでは4つの受検方式(WEBテスティング、テストセンター、インハウスCBT、ペーパーテスト)が用意されていますが、損益算は全ての受検方式の出題範囲に含まれています。

SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

また、出題頻度もかなり高いです。これも損益算の勉強・対策をすることがコスパがいい理由の1つとなります。

出題頻度があまり高くない分野の勉強・対策をしても、本番で出題されなければあまり意味がありません。

勉強・対策のコスパがいいのは出題頻度が高いかつ解くのが難しくない分野です。損益算は間違いなくその分野に該当しています。

【SPI】損益算の練習問題・応用問題

最後に損益算の練習問題をご用意しました。応用問題も最後に1問だけ入れましたので、就活生や転職活動中の社会人はぜひ解いてみてください。

※「【SPI】損益算の練習問題15選!SPI受検予定の人が必ず解いておくべき問題です」もぜひ合わせてご覧ください。

【練習問題1】

原価500円の商品が全部で300個ある。このうち100個を10%引き、200個を20%引きで販売したときに利益が合計で125000円になるようにするには定価をいくらにすれば良いか求めよ。

【解答&解説】

定価をa[円]とおいてみます。

100個の商品に関しては定価の10%引きで販売するので売値=0.9a[円]となります。

同様に考えて、200個の商品に関しては定価の20%引きで販売するので売値=0.8a[円]となります。

ここで、利益=売値-原価でした。

つまり、(0.9a×100+0.8a×200)-500×300=125000となれば良いことがわかります。

式を整理すると、250a-150000=125000となるので、250a=275000よりa=1100[円]・・・(答)となります。

※方程式の解き方がわからない人はSPIで絶対必要な方程式について解説した記事をご覧ください。

【練習問題2】

定価の1割引で販売しても原価の2割の利益が出るように定価を設定している商品がある。定価が600円のとき、この商品の原価はいくらか求めよ。

【解答&解説】

原価=a[円]とおいてみます。

定価=600円のとき、この定価の1割引の値段(売値)=600×0.9=540[円]ですね。

また、利益=原価の2割とのことなので、利益=0.2a[円]であることがわかります。

利益=売値-原価より、0.2a=540-aという方程式が立てられるので、1.2a=540よりa=450[円]・・・(答)となります。

【練習問題3】

売値が300円である商品の原価が10%上がったため、利益が1割減少した。元の原価はいくらだったか求めよ。

【解答&解説】

元の原価=a[円]とおきます。すると、元々の利益=300-a[円]ですね。

また、原価が10%上がった場合の利益=300-1.1a[円]です。

原価が10%上がった結果、利益が1割減少したとのことなので、(300-a)×0.9=300-1.1aが成り立ちます。

すると、270-0.9a=300-1.1aより、0.2a=30となるので、a=150[円]・・・(答)となります。

【練習問題4】

仕入れ値が800円の商品に、定価の20%引きで販売しても仕入れ値の3割の利益が得られるように定価をつけた。このときの定価はいくらか求めよ。

【解答&解説】

定価=a[円]とおきます。

すると、売値=0.8a[円]であることがわかります(売値=定価の20%引きより)

仕入れ値が800円なので、このときの利益=0.8a-800[円]となります。

この0.8a-800が仕入れ値の3割と等しくなれば良いので、0.8a-800=800×0.3という方程式を立てることができます。

式を整理すると0.8a-800=240より0.8a=1040となるので、a=1300[円]・・・(答)となります。

【練習問題5】

原価=350円の商品Aを40個仕入れて、原価の3割の利益が出るように定価を付けた。また、原価=280円の商品Bを80個仕入れて、原価の4割の利益が出るように定価を付けた。

その結果、商品Aは完売し、商品Bは20個の売れ残りが発生した。

このとき、商品Bの利益が商品Aの利益以上になるように売れ残った20個の商品Bを値下げする場合、商品Bの売値は何円まで値下げが可能か求めよ。

【解答&解説】

まずは商品Aの利益を求めてみましょう。

原価の3割が利益になるとのことなので、商品Aの1個あたりの利益=350×0.3=105[円]であることがわかります。

商品Aは40個完売したので、利益の総額=105×40=4200[円]となります。

商品Bは原価の4割が利益になるとのことなので、商品Bの1個あたりの利益=280×0.4=112[円]であることがわかります。

商品Bは20個の売れ残りが発生したとのことなので、売れた個数=80-20=60[個]であることがわかります。

よって、商品Bの利益の総額(売れた60個)=112×60=6720[円]となります。

ここで、商品Bを値下げしたときの売値=b[円]とします。

すると、売値=b[円]で商品Bを20個販売したときの利益=(b-280)×20となります。

よって、6720+(b-280)×20≧4200より、20b≧3080となるのでb≧154[円]・・・(答)となります。

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いかがでしたか?

今回はSPIの損益算とは何か・解き方のコツや暗記必須の用語4つ(原価・定価・売値・利益)などについて解説していきました。

限られた時間の中でSPIの点数を伸ばすには、どの分野の勉強・対策を重点的に行うかが非常に需要です。

ぜひ「出題頻度が高いかつ解くのが難しくない分野」を見極めていってください。

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