SPI-Rとは?例題や見分け方・問題集をご紹介!事務職で必要?誤謬率は?練習問題付き

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SPIにはSPI-UやSPI-Hなど様々な種類がありますが、今回はSPI-Rを取り上げます。

※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。

本記事ではSPI-Rとは何かについて解説した後、SPI-Rの例題や他のSPIとの見分け方・おすすめの問題集などをご紹介します。

また、SPI-Rは事務職で必要なのか?やSPI-Rと誤謬率の関係などSPI-R受検者が知りたいであろう疑問についても解説していきます。

最後にはSPI-Rの練習問題もご用意しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。

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SPI-Rとは?事務職で必要?SPI-Nとの違いは?

SPI-Rは一般職採用のために使用されるSPIで、主に短大・大学の新卒を対象としています。

※高卒や中途採用の一般職採用でも使用されるケースもあります。

一般職の反対は総合職です。一般職と総合職という概念は1986年に施行された男女雇用機会均等法によって生まれました。

男女雇用機会均等法とは雇用における機会などを性別の差別なく確保することを目的として定められた法律のことです。

総合職とは会社の中核業務を担うポジション・職種です。

総合職の特徴は業務範囲が広く、自分の責任で物事を判断・決断するケースが多いことです。その代わり、昇給や昇進が期待できます。

それに対して一般職とは総合職をサポートするポジション・職種のことです。

一般職の特徴はマニュアルに沿って進める定型業務が多く、自分の責任で物事を判断・決断するケースが少ないことです。

総合職と比べて重大な責任を負う機会は少ないですが、昇給や昇進のスピードが一般的には総合職よりも遅くなります。

一般職の具体的な業務内容は書類・請求書の作成やデータ入力・電話対応などです。

事務職の業務内容と被るところも多いですが、一般職と事務職は厳密には違います。

一般職の中には事務職だけでなく秘書や経理職・営業アシスタントなど様々な職種が含まれています。

事務職は一般職のうちの1つとなります。

一般職と事務職の違い

SPI-Rは上記でも解説した通り、基本的には一般職採用のために使用されるSPIですが、事務職採用で使用されるケースもあるのでご注意ください。

ちなみにですが、事務職採用のために使用されるSPIとしてSPI-Nという試験もあります。SPI-Nは一般職採用で使用されるケースもあります。

なので、一般職・事務職としての就職を考えている人はSPI-RとSPI-Nの勉強・対策をしておくことをおすすめします。

SPI-Nとは?例題や対策方法・問題集のおすすめは?事務職志望者は必見!」もぜひ合わせてご覧ください。

SPI-Rの例題・問題数・試験時間

SPI-Rでは以下の通り検査1〜7までの合計7つの検査(科目)が用意されています。

検査名検査内容問題数・試験時間
検査1分類32問・7分
検査2概算50問・5分
検査3文章照合90問・5分
検査4基礎能力52問・40分
検査5性格検査検査5〜7合わせて300問・約40分
検査6性格検査
検査7性格検査

企業によっては検査5〜7(性格検査)がないケースもあります。

その場合はSPI-Rという名称が「RCA」という名称に変わります。

以下ではSPI-Rの各検査の例題をご紹介していきます。

分類

分類はある一定の規則に従って様々なものを分類する問題です。

【例題】

顧客データを以下の規則に従って分類します。

項目は左から氏名ー性別ー年齢のように左から順に数字を並べます。

例えば「やまだ・男性・32歳」という顧客は4ー1ー4と分類されます。

氏名性別年齢
1:あ行〜か行1:男1:19歳以下
2:さ行〜た行2:女2:20歳〜25歳
3:な行〜は行3:不明3:26歳〜30歳
4:ま行〜や行4:31歳〜40歳
5:ら行〜わ行5:41歳〜50歳
6:51歳以上

このとき、各問に答えよ。

(1)「さとうー女性ー22歳」はどのように分類されるか答えよ。

(2)1ー2ー3と分類される顧客として正しいものを以下の選択肢1〜6の中から1つ選びなさい。

  1. あさくらー男性ー30歳
  2. おおしまー女性ー20歳
  3. いのうえー女性ー31歳
  4. かとうー男性ー26歳
  5. きざきー女性ー28歳
  6. こじまー男性ー30歳

【答え】

(1)2ー2ー2、(2)5

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概算

概算は大まかな計算を行う問題です。

ちなみにですが、一般的なSPIでは計算問題は出題されません。詳しくは「SPIで計算問題(四則演算)は出題されない!四則演算が出題されるWEBテストは?」をご覧ください。

【例題】

(1)39×29の計算結果はどの選択肢に一番近いか答えよ。

  1. 約600
  2. 約800
  3. 約1200
  4. 約2400
  5. 約6000
  6. 約8000

(2)4:a=82:205のとき、aの値はいくつか。

  1. 約2
  2. 約5
  3. 約10
  4. 約20
  5. 約100
  6. 約200

(3)29800円の4.8割引はいくらか。

  1. 約1200円
  2. 約2400円
  3. 約12000円
  4. 約16000円
  5. 約24000円
  6. 約28000円

【解答&解説】

(1)四捨五入や切り捨てを行い、キリのよい数字に変換してから計算を行うのがポイントです。

※四捨五入に関する知識はSPIでは必須です。詳しくはSPIの公式一覧(非言語・数学)をまとめた記事をご覧ください。

39は40、29は30とみなすと、40×30=1200なので、答えは3・・・(答)となります。

(2)4:a=80:200とみなします。80は4の20倍なので、aの20倍が200になるはずです。

よってa=200÷20=10となるので、答えは3・・・(答)となります。

(3)29800円は30000円、4.8割引は5割引とみなします。

30000円の5割引は半額を意味するので、15000円です。よって答えは4・・・(答)です。

文章照合

文章照合は2つの文章を見比べて文字の間違いを見つける問題です。

【例題】

「枠で囲んである文章」とその下にある「下線のついた文章」を見比べて、下線部ごとに文字が同じか異なっているかを答えよ。

景気は本来、企業の生産・雇用に関する概念であるから、それが消費者の消費活動に影響すると考えるのは無理もない。しかし、消費者が感じる景気とは結局のところ、賃金・所得の動向である。そして賃金・所得は、消費者が何らかの生産活動に従事しなければ得ることができないものである。生産活動と消費の間には所得分配という営為があって、国によっては賃金・所得が生産活動の結果を100%反映して動くとは言えない場合がある。すると消費者の実感は、しばしば景気の実態とは関わりが薄くなる。そうなると、たとえ政府が「景気は緩やかに回復している」と言っても、消費者はその実感がないということになる。

(1)景気は本来、企業の生産・雇用に関する用語であるから、(2)それが消費者の消費活動に(3)影響すると考えるのは無理もない。(4)しかし、消費者が感じる(5)景気とは結局のところ、賃金・所得の動きである。(6)そして賃金・所得は、(7)消費者が何らかの生産活動に従事しなければ(8)得ることのできないものである。(9)生産活動と消費の間には(10)所得分配という営為があって、国によっては賃金・所得が(11)生産活動の結果を100%反映して(12)動くとは言えない場合がある。(13)すると消費者の実感は、しばしば景気の実体とは関わりが薄くなる。(14)そうなると、たとえ政府が「景気は緩やかに回復している」(15)と言っても、消費者はその感覚がないということになる。

【答え】

(1)異、(2)同、(3)同、(4)同、(5)異、(6)同、(7)同、(8)異、(9)同、(10)同、(11)同、(12)同、(13)異、(14)同、(15)異

基礎能力

基礎能力では言語と非言語の問題が出題されます。言語=国語、非言語=数学のことです。

基礎能力ではテストセンター型のSPIと似た問題が出題されます。

言語・非言語の出題範囲はかなり広くすべての問題を取り上げることは難しいので、本記事では言語で出題される語句の用法と非言語で出題される場合の数を取り上げます。

その他の問題も解きたい人はSPIのテストセンターとは何かについて完全解説した記事をご覧ください。

【言語の例題】

下線部と最も似た意味で使われているものを選択肢1〜5の中から1つ選びなさい。

ママ作る料理が一番美味しい

  1. 心配ばかりするな
  2. 食事は美味しいが一番だ
  3. 友達手伝ってくれたレポートを明日提出する
  4. 学校図書館で勉強する
  5. 歩くが好きだ

【解答&解説】

「ママの作る料理」の「の」は「が」に置き換えることができます。

「の」を「が」に置き換えることができるのは3・・・(答)です。

1と4は連帯修飾語を表す「の」です。2と5は「こと」に置き換えることができます。

※「SPIの語句の用法・複数の意味を例題で丁寧に解説!練習問題付き」もぜひ参考にしてください。

【非言語の例題】

男子3人、女子3人が男女交互に並ぶとき、その並び方は何通りあるか求めよ。

【解答&解説】

交互の並び方は(男女男女男女)(女男女男女男)の2通りです。

このうち、男子の並び方は3!=6通り、女子の並び方も3!=6通りです。

よって答えは2×6×6=72[通り]・・・(答)となります。

※「SPIで場合の数は頻出!解き方のコツと出題パターンを完全網羅!練習問題付き」もぜひ参考にしてください。

性格検査

性格検査は一般的なSPIで出題される性格検査とほとんど違いはありません。

以下のような問題(質問)に直感で回答していくだけです。

【例題】

(1)〜(3)の質問は、あなたの日常の行動や考え方にどの程度あてはまるか。最も近い選択肢を1〜4の中から1つ選びなさい。

  1. あてはまる
  2. どちらかといえばあてはまる
  3. どちらかといえばあてはまらない
  4. あてはまらない

(1)考えをまとめてから話すほうだ

(2)新しいことにチャレンジするのが好きだ

(3)周りの音がうるさいと集中できない

SPIの性格検査を例題で完全解説した記事もぜひ参考にしてください。

SPI-Rの見分け方

先ほど、SPIにはSPI-RやSPI-Nなど様々な種類があると解説しましたが、自分が受検するSPIの種類を事前に見分ける方法はあるのでしょうか?

結論から言うと、残念ながらありません。

SPIの受検案内は自分が応募した企業の担当者や人事からメールで送られてくるのが一般的です。

その案内の中で「SPI-Rの受検をお願いします」といった具体に「SPI-R」の表記があれば間違いなくSPI-Rでしょう。

しかし、「SPIの受検をお願いします」だけではどの種類のSPIかを見分けることができません。

そんなときは企業の担当者や人事にSPIの種類を直接メールで聞くのがおすすめです。

以下にメールの文面をご用意しましたので、ぜひ活用してください。

株式会社〇〇

〇〇様

お世話になっております。貴社の選考を受けさせていただいております〇〇です。

先日、SPIの受検案内をいただきましたが、SPIの種類(SPI-R、SPI-Nなど)を教えていただくことは可能でしょうか?

貴社への志望度が高いため、事前にSPIの対策をした上で受検に臨みたいと考えております。

お手数ですが、ご確認よろしくお願いいたします。

そこまで志望度が高くない会社でも「志望度が高いため」と言っておきましょう。

そうすることでSPIの種類を教えてもらえる可能性が高まります。

企業の選考辞退や内定辞退はいつでも可能なので心配する必要はありません。

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SPI-Rと誤謬率について

SPI-Rは一般職向けのSPIでした。一般職は上記でも解説した通り、マニュアルに沿って進める定型業務が多いのが特徴です。

なので、与えられた仕事をミスなく迅速に遂行する能力が求められます。

誤謬率とは回答数に対する不正解の割合のことです。

例えば100問の問題に回答し、不正解の数が25問の場合、誤謬率は25%となります。

SPI-Rでは誤謬率が計測されるため、たくさん回答をしても間違いが多いと評価・点数が下がってしまいます。

なので、SPI-Rでは正確な回答を常に心がけましょう。

わからない問題は飛ばして、誤謬率での評価を下げないようにしようと考える人もいるかもしれませんが、SPI-Rの「分類」「概算」「文章照合」では問題を飛ばしてはいけないルールになっており、前から順番に回答しなくてはいけません。

「基礎能力」ではわからない問題は飛ばしてもよいことになっています。

ちなみにですが、一般的なSPIでは誤謬率は計測されません。詳しくはSPIと誤謬率の関係について解説した記事をご覧ください。

SPI-Rの対策ができる問題集は1冊だけ

SPI-Rは一般的なSPIと比べるとマイナーなSPIなので、問題集があまり販売されていません。

今のところ、SPI-Rの対策ができる問題集は「事務職・一般職 SPI3の完全対策」の1冊のみとなっています。

※「SPI3とは?問題例や問題集・対策法は?SPI3-Gとは?すべてがわかる!」もぜひ参考にしてください。

事務職・一般職 SPI3の完全対策

事務処理テスト対策書としては売上No.1を誇っており、SPI-RだけでなくSPI-Nの対策も可能です。

本記事の筆者も実際に購入して中身を見てみましたが、SPI-Rで出題される「分類」「概算」「文章照合」の問題が完全網羅されており、かなりおすすめの問題集です。

ただし「基礎能力」の問題は掲載されていないので、「基礎能力」の対策も行いたい人は別途テストセンター用の対策問題集を購入しましょう。

実務教育出版から出版されており、料金は税込1,320円です。一般職・事務職志望の人はぜひ購入してみてください。

SPIのおすすめ問題集・参考書をご紹介した記事もぜひ参考にしてください。

SPI-Rの練習問題

最後にSPI-Rの練習問題(分類と概算)をご用意しました。

文章照合は対策のしようがないので割愛します。

SPI-Rを受検予定の人はぜひ解いてみてください。

※基礎能力の問題をたくさん解きたい人はSPIの練習問題433問をすべて無料で掲載している記事をご覧ください。

【練習問題1】

全国の祭りを以下の規則に従って分類します。例えば「近畿で冬に2日間開催される」祭りは「5ー4ー2」と分類されます。

地区季節開催日数
1:北海道1:春1:1日
2:東北2:夏2:2〜3日間
3:関東3:秋3:4〜5日間
4:中部4:冬4:6〜7日間
5:近畿5:8日間以上
6:中国
7:四国
8:九州

このとき、各問に答えなさい。

(1)四国で夏に5日間開催される祭りはどのように分類されるか。

(2)中部で秋に3日間開催される祭りはどのように分類されるか。

(3)「5ー1ー3」と分類される祭りはどれか。以下から1つ選びなさい。

  1. 近畿で春に2日間開催される祭り
  2. 近畿で春に3日間開催される祭り
  3. 近畿で春に4日間開催される祭り
  4. 近畿で夏に3日間開催される祭り
  5. 近畿で夏に4日間開催される祭り

【答え】

(1)7ー2ー3

(2)4ー3ー2

(3)3

【練習問題2】

(1)199×51の計算結果はどの選択肢に一番近いか答えよ。

  1. 約1300
  2. 約8000
  3. 約10000
  4. 約12000
  5. 約15000
  6. 約18000

(2)7003÷36の計算結果はどの選択肢に一番近いか答えよ。

  1. 約140
  2. 約150
  3. 約200
  4. 約1400
  5. 約1500
  6. 約2000

(3)201の2乗の計算結果はどの選択肢に一番近いか答えよ。

  1. 約100
  2. 約400
  3. 約1600
  4. 約4000
  5. 約16000
  6. 約40000

(4)6:103=240:aのとき、aはいくつか。

  1. 約12
  2. 約40
  3. 約120
  4. 約400
  5. 約1200
  6. 約4000

(5)7200の31/244はいくつか。

  1. 約80
  2. 約90
  3. 約240
  4. 約800
  5. 約900
  6. 約2400

(6)11027の29.8%はいくつか。

  1. 約22
  2. 約33
  3. 約220
  4. 約330
  5. 約2200
  6. 約3300

(7)2803は9350の何%か。

  1. 約3%
  2. 約5%
  3. 約20%
  4. 約30%
  5. 約40%
  6. 約50%

(8)18080を12:6に分けると少ない方はいくらか。

  1. 約800
  2. 約1000
  3. 約6000
  4. 約9000
  5. 約12000
  6. 約16000

(9)32:81=92:aのとき、aはいくつか。

  1. 約36
  2. 約180
  3. 約360
  4. 約720
  5. 約1800
  6. 約3600

【解答&解説】

(1)199を200、51を50とみなします。

200×50=10000なので、答えは3・・・(答)です。

(2)7003を7000、36を35とみなします。

7000÷35=200なので、答えは3・・・(答)です。

(3)201を200とみなします。

200の2乗は40000なので、答えは6・・・(答)となります。

(4)6:103=240:aより、a=103×40となります。

103を100とみなして、100×40=4000となります。

よって答えは6・・・(答)となります。

(5)31を30、244を240とみなします。

すると、30/240=1/8です。7200 × 1/8=900なので、答えは5・・・(答)となります。

(6)11027を11000、29.8%を30%とみなします。

11000×30%=11000×0.3=3300となるので、答えは6・・・(答)です。

(7)2803を3000、9350を9000とみなします。

3000÷9000=0.333・・・なので、答えは4・・・(答)となります。

3000÷9000を計算する理由がわからない人は「SPIの割合と比の解き方とコツ!暗記必須の公式とは?練習問題付き」をご覧ください。

(8)18080を18000とみなします。

18000 × 6/(12+6)=18000 × 6/18=1000×6=6000となるので、答えは3・・・(答)です。

(9)与えられた式を変形すると、9:81=81:aとなります。

9:81=1:9なので、1:9=81:aより、a=9×81=729です。

よって答えは4・・・(答)となります。

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今回はSPI-Rとは何かについて解説した後、SPI-Rの例題や見分け方・問題集などをご紹介していきました。

一般職志望の人はSPI-RだけでなくSPI-Nの勉強・対策も忘れずに行いましょう!

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