【SPI】言語の長文読解とは?例題で解説!コツは?長文なしはやばい?

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SPIの言語(国語)では長文読解が出題されます。後ほど詳しく解説しますが、SPIは問題1つ1つの回答時間が短いため、長文読解は時間が足りなくて解けないという人もたくさんいます。

SPIの言語対策・頻出分野・練習問題などを完全解説した記事もぜひ参考にしてください。

本記事ではSPIについて日本トップレベルに熟知しているSPIマスターの私カズマがSPIの言語で出題される長文読解はどんな問題なのか?について例題で解説した後、解き方のコツや長文が出なかったら点数が低いのか?などについても解説していきます。

SPIを受検予定の就活生や 転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。

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【SPI】言語の長文読解とは?例題で解説

まずはSPIの言語で出題される長文読解はどんな問題なのかをご紹介します。

SPIの練習問題433問をすべて無料で掲載している記事もぜひ参考にしてください。

【例題】

以下の文章を読み、問いに答えなさい。

所与を所識化することができる能力を受信リテラシーと名づけることにしよう。受信リテラシーが高いということは、所与に対して主体的な把握ができるということである。こうした受信リテラシーは、所与=情報が大量に存在する高度情報化社会に生きる個人にますます求められているように思われる。【a】なぜなら受信リテラシーが高い人間は、多様な情報の中で適当な情報を選択することができるし、画一的な情報に対しては懐疑することができる。【b】受信リテラシーは、外界から一方的にやってくる情報に惑わされない主体の能力である。【c】高度情報化社会は情報が[ ]する社会である。【d】そのなかで生き抜いていくためには、これまで以上の受信リテラシーが必要である。

出典:早川洋行『流言の社会学 形式社会学からの接近』

(1)以下の一文を挿入するのに最も適切な場所は、文中の【a】〜【d】のうちどれか答えよ。

逆に受信リテラシーが低い人間は、多様な情報の前でとまどい、画一の情報に対しては説得されるにちがいないからだ。

(2)文中の[ ]に入れるべき語句として最も適当なものはどれか。以下の選択肢1〜4から1つ選びなさい。

  1. 枯渇
  2. 錯誤
  3. 分散
  4. 氾濫

(3)文中で述べられていることから判断して、以下ア・イの正誤を以下の選択肢1〜4から1つ選びなさい。

ア:高度情報化社会では情報を主体的に判断する能力が重要である

イ:画一的な情報は排除した方がよいとされている

  1. アもイも正しい
  2. アは正しいが、イは誤り
  3. アは誤りだが、イは正しい
  4. アもイも誤り

【解答&解説】

(1)挿入する文の初めに「逆に」とあるので、直前でその文とは反対のことを述べていることがわかります。

「受信リテラシーが低い」の反対は「受信リテラシーが高い」なので、答えはb・・・(答)であることがわかります。

(2)本文に「所与=情報が大量に存在する高度情報化社会に生きる個人にますます求められているように思われる」とあるので、高度情報化社会=情報が大量に存在する社会であることがわかります。

「大量に存在する」を意味するのは「氾濫」なので、答えは4・・・(答)となります。

(3)まずアですが、本文の最後に「これまで以上の受信リテラシーが必要である」と書かれており、受信リテラシー=「外界から一方的にやってくる情報に惑わされない主体の能力である」と本文に書かれているので、アは正しいことがわかります。

続いてイですが、本文中に「受信リテラシーが高い人間は、多様な情報の中で適当な情報を選択することができるし、画一的な情報に対しては懐疑することができる」と記載がありますが、排除した方がよいとは書かれていないので誤りであることがわかります。

よって答えは2・・・(答)となります。

以上がSPIで出題される言語の長文の例題となります。

※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。

【SPI】言語の長文読解のコツは?

言語の長文読解を解くコツは以下の2つです。

  • まずは問題文から読む
  • 選択肢の中に、長文にない表現や内容があればそれは不適とみなす

まず、長文読解を解く際は長文を先に読むのではなく、問題文を先に読む癖をつけましょう。

SPIの長文読解では先ほどご紹介した例題のように、1つの長文に対して複数問の問題が用意されていますが、可能であれば先にすべての問題を頭に入れてから長文を読みたいところです。

しかし、それが難しいと感じる人は1問目だけを頭に入れて長文を読んでも良いでしょう。

長文を先に読んでから問題を解こうとすると、解答が長文の中のどこにあったのかを探す手間がかかりやすいです。

先に問題を読み、その問題を頭に入れながら長文を読むことで、以上の手間を削減することができます。

そして、SPIの長文読解では選択肢の中に長文にない表現や内容があればそれは不適とみなすようにしてください。

「常識的に考えると不適そうだ」といった感覚で答えを選ばないようにしましょう。あくまでも答えは長文の中にあるということを忘れないでください。

長文の中に書いているかどうか?を考えて選択肢を絞っていくと、答えに早く辿り着くことが可能です。

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【SPI】言語の長文読解が出題される受検方式と難易度

SPIにはテストセンター、WEBテスティング、インハウスCBT、ペーパーテストの4つの受験方式がありますが、長文読解はすべての受験方式の出題範囲となっています。

※4つの受検方式について詳しく知りたい人は「SPIはなんの略?様々な受検方式やSPI-G、SPI-U、SPI-Nとは?」をご覧ください。

すべての受検方式において長文読解は後半で登場するケースがほとんどです。

言語の長文読解の難易度ですが、回答時間が短いため難易度は高めです。

※SPIでは問題ごとに制限時間が付与されており、制限時間を過ぎると自動的に次の問題に移ってしまいます。SPIで時間足りない・解き終わらない人がやるべきことについて解説した記事もぜひ参考にしてください。

なので、時間内にすべての問題に回答するには素早く長文を読む必要があります。日頃から本やニュースなど、文字を素早く読む練習をしておくのがおすすめです。

SPIは難しい?難しすぎる?難易度を言語と非言語別に徹底解説してみた」もぜひ合わせてご覧ください。

【SPI】言語の長文読解で抜き出しはある?

SPIの言語の長文読解では抜き出し問題は出るのか?という疑問を持っている人が多いので回答しておきます。

結論から申し上げますと、SPIの言語の長文読解では抜き出し問題が出る場合もあります。

実際にTwitterには以下のツイートが投稿されています。

SPIで抜き出しってマジで存在するんですね。

出典:@johe_2025

SPIテストセンター
5文字抜き出しチェックボックス×2でた後に、また単語でちゃった
いいのか悪いのかもわからない

出典:@Zh4Bwb1plQxWom1

本記事を執筆している私カズマは、今までにSPIを100回以上も受検していますが、テストセンター、WEBテスティングともに言語の長文読解で抜き出し問題が出題されていることを確認済です。

※テストセンターとペーパーテスト、WEBテスティングとインハウスCBTはほとんど同じ問題です。

抜き出し問題はテストセンターよりもWEBテスティングの方が傾向としては出題されやすいです。

SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

抜き出し問題がある長文読解の例題は以下の通りです。

【例題】

以下の文章を読み、問いに答えなさい。

商品を提供するサービスの単価を決める時には、その原価に 利益や経費などを上乗せして積み上げながら提供、販売価格を決定する方法や、【a】の結果を踏まえて現行の市場価格に対応して単価を決定する方法などがあります。ほとんどの場合、決定した価格帯によって市場での競争力が決まることが多いので、事前の市場調査が非常に重要になります。通常、似通ったサービスや商品は提供者側が現行の市場価格に自社の価格を一致させようとするため、競争が激しくなる傾向があります。

したがって【b】はある程度市場によって決められているともい言えます。なるべく多くの人に価格についての感想を聞き、必要な利益は確保しながら、需要が見込める価格を決定することが重要です。

出典:大門則亮『すぐに役立つ 初めての人のための社会起業の仕組みとNPO運営ガイド』

(1)aに入る語句を本文の中から4文字で抜き出しなさい。

(2)bに入れる語句として最も適当なものを以下の選択肢1〜4の中から1つ選びなさい。

  1. すでに存在するサービスや商品の販売価格
  2. その事業の社会的意義
  3. 新サービスの市場シェア
  4. 新サービスの存在感

【解答&解説】

(1)aの後ろに「事前の市場調査が非常に重要になります」とあるので、答えは市場調査・・・(答)となります。

(2)bの前にある「したがって」に注目します。すると、bに入るのは価格に関する文章であることがわかるので、答えは1・・・(答)となります。

ちなみにですが、テストセンターの言語の長文で抜き出し問題が出た場合は高得点である可能性が高いです。

SPIの高得点目安・指標について詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。

抜き出し方法としては以下の4パターンがあります。

  1. 〇〇字で抜き出せ
  2. 〇〇字以内で抜き出せ
  3. 〇〇字程度で抜き出せ
  4. 字数指定なし

4に行けば行くほど言語で高得点が取れている可能性が高いです。

WEBテスティングでは抜き出し問題は割と頻出なので、抜き出し問題が出たからといって高得点かどうかは判別できません。

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【SPI】言語の長文読解でチェックボックス形式の問題が出たら高得点?

SPIの言語の長文読解でチェックボックス形式の問題が出たら高得点なのか?という疑問を持っている人も多いので回答しておきます。

結論から申しますと、高得点である可能性が高いです。しかし、これはテストセンターにおける話なのでご注意ください。

SPIのテストセンターとは何かについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。

チェックボックス形式の問題とは、例えば「以下の選択肢1〜8の中から適するものをすべて選びなさい」といった問題です。

SPIのチェックボックスとは何かについて詳しく解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

適した選択肢をすべて選び、全部が合致して正解となる問題なので、もちろん難易度は高いです。

テストセンターにおいては難易度が高い問題が出題される=高得点である可能性が高いです。

ちなみにですが、WEBテスティングの言語の長文読解ではチェックボックス形式の問題は出題されません。すべての問題において回答は1つのみです。

【SPI】言語で長文読解なしは得点が低いから?

SPIの言語(テストセンター)において、長文読解が出題されなかった場合は残念ながら点数が低い可能性が高いと思っておきましょう。

先ほども解説した通り、SPI(テストセンター)では難易度が高い問題が出題される=高得点である可能性が高く、長文読解は難易度が高い問題なので、前半の問題で正答率が低いと長文読解は出題されない可能性があります。

テストセンターの言語の前半では「二語の関係」「語句の意味」「複数の意味」の3つが主に出題されます。

3つとも言語の問題の中では難易度は低く、事前に勉強・対策をすれば確実に得点につなげやすい問題なので、SPIが苦手な人はぜひ対策しておくことをおすすめします。

ちなみにですが、WEBテスティングでは言語の問題の後半に長文読解が用意されており、前半の問題の正答率に関わらず、後半の問題にまで差し掛かることができれば長文読解は出題されます。

SPIの言語で長文読解が2題出る可能性はある?

最後に、SPIの言語で長文読解が2題出る可能性はあるのか?について解説し、本記事を終了とします。

結論としてはあり得ます。

まず、テストセンターの言語で長文読解が2題出題される場合ですが、これはかなりの高得点が期待できるでしょう。

SPIが得意と言われている人でも通常は1題しか出題されないケースが多いので、テストセンターの言語で長文読解が2題出題された場合は受検者の中でもかなり上位の位置にいると思われます。

そして、WEBテスティングの言語でも長文読解が2題出題される可能性はありますが、こちらは2題出題されたからといって高得点かどうかは判断できません。

先ほども述べた通り、WEBテスティングでは後半の問題にまで差し掛かることができれば長文読解は出題される仕様になっています。

SPIを100回以上受検してきた私の経験談としては、WEBテスティングの長文読解は通常は2題出題されますが、たまに3題出題されるときもあります。

しかし、3題出題されたからといって2題出題されたときよりも高得点かどうかは不明です。

なので、WEBテスティングでは出題された長文読解の数はあまり気にしなくて良いでしょう。

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いかがでしたか?

今回はSPIの言語の長文読解とはどんな問題かについて例題でご紹介した後、長文読解を解くコツやよくある疑問についても回答していきました。

長文読解はいかに素早く本文を読めるかが重要です。ぜひ日頃から文字を素早く読む練習をしておきましょう。

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