SPIで四捨五入の知識は必須!よくある指示を例題でご紹介

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SPIで非言語(数学)の問題を解くために四捨五入の知識は必須です。

SPIの非言語(数学)を完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

四捨五入は多くの人が理解している知識ですが、SPIで登場する四捨五入の指示にはいくつかの言い回しがあるので、それをしっかり理解していないと混乱してミスをしてしまうこともあります。

本記事ではSPIを日本一熟知しているSPIマスターの私カズマが、四捨五入とは何かについて解説した後、SPIで登場する四捨五入の指示について例題で解説していきます。

SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

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SPIで必要な四捨五入とは?

まずは四捨五入とは何かについて解説します(知っている人は飛ばして問題ありません)

四捨五入とは4以下の数字(=0、1、2、3、4)を切り捨てて、5以上の数字(=5、6、7、8、9)を繰り上げることです。

例えば、13.658という数字があるとします。このとき、小数第一位の数は6で5以上に該当しますね。

なので、13.658を小数第一位で四捨五入すると以下のように14になります。6よりも後ろの数(今回の場合は5と8)はすべてなくなります(=0になります)

6が繰り上がるので、一の位の3に1が追加されて14になるのです。

13.658を小数第一位で四捨五入した場合

では、39.849を小数第一位で四捨五入するとどうなるでしょうか?

8は5以上の数なので繰り上げになります。

そして、一の位の数である9に1を足すと10になるので、百の位の数が+1されます。

その結果、以下のように39.849を小数第一位で四捨五入すると40になります。

39.849を小数第一位で四捨五入した結果

以上が四捨五入のやり方となります。これは小学校の算数で習う内容なので、必ず覚えておきましょう。

SPIで出題される四捨五入の指示

SPIの非言語では、四捨五入に関して以下のような指示が登場します。

  1. 〇〇の位を四捨五入せよ
  2. 小数第〇〇位を四捨五入せよ
  3. 小数点以下第〇〇位を四捨五入せよ

1と2はわかりやすいので特に問題ないかと思いますが、3が頻出かつ混乱する人が多いので注意が必要です。

まずは1の例ですが、例えば2324.6という数字があったとき「百の位を四捨五入せよ」と言われたら以下のように2000になります。

百の位を四捨五入した結果

2の「小数第〇〇位を四捨五入せよ」は先ほどの解説の通り、例えば13.658を小数第一位で四捨五入すると14になります。

要注意なのは3の「小数点以下第〇〇位を四捨五入せよ」です。

例えば「小数点以下第2位を四捨五入せよ」と言われた場合は小数第2位を四捨五入します。

「小数点以下第1位を四捨五入せよ」と言われた場合は小数第1位を四捨五入します。

「以下」という言葉が入っているのでややこしく感じて混乱しまう人がいますが、それに惑わされないようにしてください。

四捨五入が必要なSPIの問題を解いてみよう

SPIの非言語で四捨五入が登場する問題は主に以下の3つです。

  • 図表の読み取り
  • 速度算
  • 割合と比

それぞれの練習問題をご紹介していきます。四捨五入の練習としてぜひ解いてみてください。

SPIの練習問題433問をすべて無料で掲載している記事もぜひ合わせてご覧ください。

【図表の読み取り】

表はある年のP、Q、R、Sの4ヶ国における牛肉、豚肉、鶏肉の国民1人1年あたりの合計供給量とその割合を示したものである。

PQRS
合計供給量86.5kg146.7kg95.4kg69.7%
牛肉39.6%56.4%20.3%23.4%
豚肉42.2%18.1%43.6%34.7%
鶏肉18.2%25.5%36.1%41.9%
100.0%100.0%100.0%100.0%

豚肉より牛肉の供給量が上回っている国では、牛肉は豚肉の何倍供給されているか。必要なときは、最後に小数点以下第二位を四捨五入すること。

【解答&解説】

表より、豚肉より牛肉の供給量が上回っている国はQのみです。

よって、答えは56.4÷18.1=3.11・・・となるので、小数第二位を四捨五入して3.1倍・・・(答)となります。

※「SPIの図表の読み取りは対策必須!必ず覚えておくべき知識をご紹介します」もぜひ参考にしてください。

【速度算】

ある散歩コースをAが一定の速度で歩き始めてから10分後にBが70m/分の速度で追いかけたところ、Bは15分歩いたところでAに追いついた。このとき、Aの歩く速度は分速何mか求めよ。必要なときは、最後に小数点以下第一位を四捨五入すること。

【解答&解説】

Aの歩く速度をa[m/分]とおきます。

Aの歩いた距離=Bの歩いた距離なので、距離=速度×時間の公式より、a(10+15)=70×15という方程式が成り立ちます。

これを解くとa=42[m/分]・・・(答)となります。

SPIではこのように問題文で「必要なときは四捨五入せよ」という指示があっても、実際は四捨五入の必要がないケースもあります。

※「SPIの速度算・速さの計算の解き方とコツ!重要公式もご紹介」という記事もぜひ参考にしてください。

【割合と比】

青い液体と赤い液体を3:1の割合で混ぜたものと、3:2の割合で混ぜたものを同量ずつとって混ぜると、この液体に含まれる赤い液体の割合は何%になるか。必要なときは、最後に小数点以下第一位を四捨五入すること。

【解答&解説】

「3:1」の液体は全量が「4」、「3:2」の液体は全量が「5」と考えます。

それぞれの液体に赤が含まれている割合を求めます。

「3:1」の場合は赤/全量より、1/4です。

「3:2」の場合も同様に考えて、2/5となります。

この2つを足して2で割ると、できた液体における赤の割合がわかります。

(1/4 + 2/5)÷2×100=(0.25+0.4)÷2×100=32.5となるので、小数第一位を四捨五入して33%・・・(答)となります。

※「SPIの割合と比の解き方とコツ!暗記必須の公式とは?練習問題付き」もぜひ参考にしてください。

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今回はSPIで使用する四捨五入の知識について解説していきました。

四捨五入は算数・数学の基本であり一般常識でもあるので、必ずできるようにしておきましょう。

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