SPIではチェックボックス形式の問題が出題されるケースがありますが、SPIでチェックボックス形式の問題が出題されたら高得点であるといったような噂もあります。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
そこで今回はSPIについて日本トップレベルに熟知しているSPIマスターの私カズマが、SPIのチェックボックスとは何かについて例題で解説した後、チェックボックス形式の問題が出題されたら高得点なのか?など多くの人が気になる噂について解説していきます。
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。
※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。
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SPIのチェックボックスとは?例題で解説
まずはSPIで出題されるチェックボックス形式の問題とは何かについて解説していきます。
SPIでは言語(国語)・非言語(数学)問わず、選択肢の中から答えを選んで回答する問題が出題される場合があります。
※言語(国語)の場合はほとんどが選択式の問題です。SPIの言語対策・頻出分野・練習問題などを完全解説した記事もぜひ参考にしてください。
選択肢はもちろん複数個用意されており、その中から答えを1つだけ選ぶ場合もあれば、答えが複数個あり、答えとなるものを選択肢の中からすべて選ぶ場合もあります。
後者の問題のことをチェックボックス形式の問題といいます。
チェックボックス形式の問題は選んだ選択肢がすべて答えと合致して初めて正解となるので、答えを1つだけ選ぶ問題よりも難易度は当然上がります。
チェックボックスとは以下のようにチェックを入れることができる四角のマークのことです。
←チェックを入れることができます。※チェックを入れた状態でクリックするとチェックが消えます
以下からは、SPIで出題されるチェックボックス形式の問題の具体例をご紹介していきます。
言語(国語)
まずは言語(国語)からです。
SPIの言語(国語)では長文読解でチェックボックス形式の問題が出題される可能性があります。
※SPIの言語の長文読解について詳しく解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
【例題】
以下の文章を読んで、問いに答えなさい。
ハーバード大学教授のテリー・バーナムは、宝くじがあたった人たちの1年後の精神的幸せ度を調査した。その結果、宝くじがあたっても、1年後にはごく普通のレベルに落ちついてしまったという。最初は有頂天になるものの、しばらくすると不安や心配を感じるようになり、1年後には宝くじがあたるまえのごく普通のレベルまで落ちるのだという。しかし一方、人生が激変するような不幸な出来事にあった場合でも、その直後は極度に落ち込むものの、1年後には幸福度レベルはかなり回復することがほとんどだという。
つまり、外的条件がよい方にかわっても悪い方にかわっても、多くの人は次第にそれに慣れてしまう、ということなのである。もっともっとと収入をあげても、あがった収入にはすぐ慣れてしまうし、どんなに業績をあげてもすぐ不満が生まれるものなのである。
それだけあったらもう必要ないだろうと思うのに、金持ちほどケチになりお金をためこむのも、美人ほど美的条件に厳しくなるのも、ダイエットをはじめるともっともっと激しく食事制限をして体重をへらすのも、つまりは「現状にすぐ慣れる」とう心のメカニズムによるものなのである。
出典:海原純子『こころの格差社会 – ぬけがけと嫉妬の現代日本人』
【問】本文に書かれていることとしてあてはまるものを以下の選択肢からすべて選びなさい。
- 人間は現状の生活にすぐ慣れてしまう生き物である
- 収入をあげれば不幸になることはない
- 頑張って収入をあげたとしても、その幸福は一時的にしか続かない
- 金持ちほどケチになりやすい
- 宝くじがあたるのは不幸の始まりである
- 人生が激変するような不幸な出来事は起こらない方が良い
【解答&解説】
SPIの長文読解では本文に記載されているかどうか?だけを頼りに問題を解いていきましょう。
「一般常識で考えるとあてはまりそう」といった考え方はNGです。
まず1ですが、本文に「「現状にすぐ慣れる」とう心のメカニズムによるものなのである」とあるので、正しいことがわかります。
3に関しても本文に「もっともっとと収入をあげても、あがった収入にはすぐ慣れてしまう」とあるので、正しいことがわかります。
4に関しては本文に「金持ちほどケチになりお金をためこむ」とあるので、これも正しいことがわかります。
残りの選択肢である2、5、6は本文には一切書かれていない内容になります。
よって答えは1・3・4・・・(答)です。
非言語(数学)
SPIの非言語(数学)では推論でチェックボックス形式の問題が出題されます。
※SPIの推論とは何かについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
では、例題を見てみましょう。
【例題】
緑・黄・白の花を各1本以上、合計15本購入した。これについて以下のことがわかっている。
ア:緑を5本以上購入した
イ:黄と白の本数の差は3本であった
このとき、緑と黄の本数の差は何本か。あてはまるものを以下の選択肢からすべて選びなさい。
- 0本
- 2本
- 3本
- 5本
- 6本
- 8本
- 9本
【解答&解説】
全部で15本購入し、緑が5本以上であることから黄+白=10本以下であることがわかります。
黄と白の差は3本とのことなので、黄と白の本数の組み合わせは以下の通りとなります(黄と白は順不同とする)
黄+白 | 緑 | 緑と黄の差 |
---|---|---|
6+3=9 | 6 | 0または3 |
5+2=7 | 8 | 3または6 |
4+1=5 | 10 | 6または9 |
よって答えは0本・3本・6本・9本・・・(答)となります。
SPIの推論はテストセンター型のSPIで高得点を取るためには対策が必須の分野です。
SPIの推論問題の例題とコツについて解説した記事もご用意しているので、テストセンター型のSPIを受検予定の人はぜひ合わせてご覧ください。
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SPIでチェックボックスが出たら高得点なのか?
就活界隈では「SPIでチェックボックス形式の問題が出るのは高得点の証拠である」といった噂があります。
結論から申し上げますと、その噂は本当です。
しかし、これはテストセンター型のSPIに関してのみあてはまることなのでご注意ください。
※SPIのテストセンターとは何かについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
WEBテスティングやインハウスCBT型のSPIにはあてはまりませんし、後ほど詳しく解説しますが、そもそもWEBテスティングやインハウスCBT型のSPIではチェックボックス形式の問題は出題されません。
※SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
まず言語の長文読解に関してですが、長文読解が1題出題され、その中にチェックボックス形式の問題が含まれていれば高得点である可能性は高いです。
ちなみにですが、抜き出し問題も含まれていればもっと高得点である可能性があります。
さらに、長文が2題出題された場合はもっと高得点である可能性があります(この場合はチェックボックス形式の問題がなくても問題ありません)
非言語の推論に関してもチェックボックス形式の問題が出れば高得点である可能性が高いです。
そして、非言語の全問題の中で推論が占める割合が5〜6割程度であればもっと高得点である可能性が高いです。
※詳しくは「SPIで推論出ないのはヤバい?チェックボックスが出たら高得点?」をご覧ください。
ちなみにですが、長文読解・推論がそもそも出題されなかった場合は残念ながら得点が低い可能性が高いのでご注意ください。
SPIにおけるチェックボックス以外の高得点指標は?
SPIではチェックボックス形式の問題が出題されるかどうか以外に高得点の指標はあるのでしょうか?
結論から申し上げますと、あります。
言語の場合は先ほど解説した通り、抜き出し問題が出題されるかどうか?や出題される長文の数が目安となります。
非言語の場合は表の読み取り問題で4タブ問題が出題されれば高得点である可能性が高いです。
※SPIの高得点目安・指標について詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
4タブ問題とは1題につき4つの小問が用意されている問題のことです(イメージは以下の通りです)
※詳しくはSPIの4タブとは何かについて解説した記事をご覧ください。
※表の読み取り問題について詳しく知りたい人は「SPIの図表の読み取りは対策必須!必ず覚えておくべき知識をご紹介します」をご覧ください。
1つ例題を見てみましょう。
【例題】
4つのゴルフ場A・B・C・Dで調査を行い、利用した交通手段を1つだけ回答してもらった。以下の表1はその回答結果をまとめたものである。
A | B | C | D | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
車 | 50% | 20% | 20% | 34% | |
バス | 30% | 20% | 30% | 60% | |
電車 | 20% | 30% | 10% | ||
その他 | 10% | 10% | 20% | 10% | 13% |
合計 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% |
また、以下の表2はゴルフ場ごとの回答者数が回答者全体に占める割合を示している。
A | B | C | D | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
回答者の割合 | 25% | 30% | 30% | 15% | 100% |
このとき、以下の問に答えよ。
(1)ゴルフ場Bで交通手段=「電車」と回答した人はすべてのゴルフ場での回答者数全体の何%か。必要なときは小数第1位を四捨五入すること。
(2)ゴルフ場Dで交通手段=「バス」と回答した人は、ゴルフ場Bで交通手段=「バス」と回答した人の何倍か。必要なときは小数第1位を四捨五入すること。
(3)ゴルフ場でAで交通手段=「車」と回答した人は、ゴルフ場Aでの回答者数の何%か。必要なときは小数第1位を四捨五入すること。
(4)ゴルフ場Cで交通手段=「その他」と回答した人は84人であった。このとき、すべてのゴルフ場における回答者数を求めよ。
【解答&解説】
(1)全体の回答者数を100人とおいてみます。すると、表2よりゴルフ場Bの回答者数=30人であることがわかります。
さらに表1より、その30人のうち「電車」と回答した人は20%なので、その人数=30×20%=6[人]であることがわかります。
よって答えは6÷100×100=6[%]・・・(答)となります。
※割合や%の計算方法がわからない人はSPIの割合と比の解き方とコツについて解説した記事をご覧ください。
(2)表1では、Dの「バス」は60%であり、Bの「バス」は20%ですね。よって、3倍になっていることがわかりますが、表2ではDの15%はBの30%の1/2なので、答えは3×1/2=1.5[倍]・・・(答)となります。
(3)全体の回答者数=100人として、「車」と回答した人数をゴルフ場ごとに算出します。
- B=100×0.3×0.5=15[人]
- C=100×0.3×0.2=6[人]
- D=100×0.15×0.2=3[人]
- 「車」と回答した人の合計=100×0.34=34[人]
となるので、Aで「車」と回答した人は34-(15+6+3)=10[人]であることがわかります。
Aの回答者の割合は25%なので25人です。よって、Aの回答者数に対するAで「車」と回答した人の割合=10÷25×100=40[%]・・・(答)となります。
(4)Cの回答者の割合は全体の30%であり、そのうち20%が「その他」と回答しており、その人数が84人とのことなので、全体の回答者数は84÷0.3÷0.2=1400[人]・・・(答)となります。
※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
WEBテスティング型のSPIでチェックボックスは出題される?
上記でも少し解説しましたが、チェックボックス形式の問題が出題されるのはテストセンター型のSPIのみです。
すなわち、WEBテスティング型のSPIではチェックボックス形式の問題は出題されません。
※SPIの受検方式について詳しく知りたい人は「SPIはなんの略?様々な受検方式やSPI-G、SPI-U、SPI-Nとは?」をご覧ください。
SPIを選考フローに導入している企業の90%以上はWEBテスティングまたはテストセンターを採用しています。
WEBテスティングは自宅から自分の好きな時間にSPIを受検することが可能であり、電卓の使用も認められています。
一方で、テストセンターは試験会場にまで足を運び、試験会場に設置されているパソコンからSPIを受検します(現在はオンライン会場もあります)電卓の使用は認められておらず、WEBテスティングよりも計算スピードが求められるのでご注意ください。
SPIで電卓・計算機を使えるケースについて詳しく解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
いかがでしたか?
今回はSPIのチェックボックスとは何かについて例題を使って解説していきました。
チェックボックス形式の問題は選択したすべての選択肢が答えと合致して初めて正解となるため難易度は高いですが、SPIで高得点を狙っている人はぜひ対策しておきましょう。