SPIで電卓・計算機を使えるケースは?おすすめの電卓と選び方は?関数電卓は必要?

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SPIの能力検査では非言語(数学)が用意されていますが、電卓・計算機は使って良いのか?という疑問を持っている就活生や転職活動中の社会人も多いのではないでしょうか。

結論から申しますと、SPIでは電卓・計算機の使用が認められているケースと認められていないケースがあります(後ほど詳しく解説します)

本記事ではSPIを今までに100回以上も受検し、日本一SPIについて詳しいと自負している私カズマがSPIで電卓・計算機の使用が認められているのはどんなケースなのか?やおすすめの電卓、関数電卓は必要なのか?などについて徹底解説していきます。

ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。

これは私が100回以上ものSPI受検を通して生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

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SPIで電卓・計算機の使用が認められているケース

SPIにはWEBテスティング・テストセンター・インハウスCBT・ペーパーテストという4つの受検方式があることをまずは理解しておきましょう。

※4つの詳しい違いについては「SPIはなんの略?様々な受検方式やSPI-G、SPI-U、SPI-Nとは?」をご覧ください。

そして、この中で電卓の使用が認められているのはWEBテスティングとインハウスCBTのみです。テストセンターとペーパーテストでは電卓の使用は認められていないのでご注意ください。

※WEBテスティングとインハウスCBTで出題される問題は基本的には同じです。SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

受検方式電卓の使用
WEBテスティング
テストセンター×
インハウスCBT
ペーパーテスト×

SPIでは問題1問1問に対して制限時間が付与されています。制限時間を過ぎてしまうと自動的に次の問題に移ってしまいます。

SPIの非言語(数学)の問題を制限時間内に解くためには、素早く計算を行う必要があります。

※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。

WEBテスティングとインハウスCBTに電卓なしで臨むと壊滅的な点数になる恐れがあるので十分ご注意ください。

SPIの非言語がボロボロ・壊滅的でも通過するのか?について解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。

テストセンターとペーパーテストでは電卓の使用が不可となっているため、計算は筆算や暗算などを使って自力で行う必要があります。

SPIのペーパーテストを完全解説した記事もぜひ参考にしてください。

時間に余裕がある人は計算速度を高める訓練をしておくと良いでしょう。

ちなみにですが、SPIでは「36+7×18を計算せよ」のような計算問題は出題されないのでご注意ください。

※詳しくは「SPIで計算問題(四則演算)は出題されない!四則演算が出題されるWEBテストは?」をご覧ください。

SPIでスマホの電卓は使用可能?

電卓・計算器の使用が認められているWEBテスティング・インハウスCBTではスマホの電卓は使用可能なのかについて気になってる人も多いのではないでしょうか?

結論から申しますと、SPIではスマホの電卓は使用は認められていませんのでご注意ください。

スマホの電卓の使用を許可してしまうと、スマホを使ったカンニングのリスクがあるからです。

以下のような計算機能だけを備えた電卓(一般的な電卓)を用意するようにしてください。

※「SPIのWEB版はカンニングできる?バレたらどうなる?バレる可能性と犯罪リスク」もぜひ参考にしてください。

一般的な電卓の例
※一般的な電卓の例

WEBテスティングは自分の好きな場所(主に自宅)でSPIの受検が可能なので、電卓は自分で用意する必要があります。

それに対してインハウスCBTは企業の会議室やブースなどでSPIを受検するため、場合によっては企業が電卓を貸し出してくれる可能性もあります。

しかし、自分が使い慣れた電卓を使う方が圧倒的に計算のスピードは上がるので、できることならSPIの受検当日までに自分に合う電卓を見つけて、それを持参するようにしましょう。

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SPIで電卓を使う問題の例題

ここからは、SPIの非言語(数学)においてどんなシーンで電卓を使用するのか?の具体例をご紹介していきます。

もちろん電卓なしでも問題を解くことは可能ですが、電卓があった方が計算スピードが圧倒的に早いことを実感していただけるような例題を2つご用意しました。

【例題1】

以下の表はある地域における年齢別人口を男女別に示したものである(単位:人)

年齢0〜1213〜2021〜4041〜6465〜
男性43,20029,45046,34938,49338,540
女性33,60030,22443,23447,90020,460

この地域の全人口に占める20歳以下の人口の割合は何%か求めよ。ただし、必要な場合は小数点以下第1位を四捨五入すること。

※制限時間目安=1分

【解答&解説】

まずは20歳以下の人口の総数を求めましょう。

43,200+29,450+33,600+30,224=136,474[人]となりますね。

続いて、全人口を求めます。

先ほどの136,474+46,349+38,493+38,540+43,234+47,900+20,460=371,450[人]ですね。

よって求める割合=136,474÷371,450×100=36.74・・・となるので、小数点第1位を四捨五入して37[%]・・・(答)となります。

問題の難易度自体はそこまで高くないですが、電卓がなければ1分以内に回答するのはなかなか厳しい問題であることがお分かりいただけたかと思います。

※以上の例題は図表の読み取り問題と言われています。詳しくは「SPIの図表の読み取りは対策必須!必ず覚えておくべき知識をご紹介します」をご覧ください。

【例題2】

あるお店の先月の売上は1日あたり16500円であり、商品別の内訳は商品Aが10%、商品Bが60%、商品Cが30%であった。

今月は商品Aの販売を停止したところ、商品Bの売上が7%増加した。商品Cの売上が先月と同じ場合、商品Bの売上が占める割合は何%か求めよ。

ただし、必要な場合は小数点以下第1位を四捨五入すること。

※制限時間目安=1分

【解答&解説】

先月の商品Bの売上=16500×0.6=9900[円]ですね。

すると、今月の商品Bの売上=9900×1.07=10593[円]であることがわかります。

※増加率の計算方法がわからない人は「【SPI】増加率の計算式は暗記必須!忘れてしまったときの対処法もご紹介」をご覧ください。

今月は商品Aは販売されておらず、今月の商品Cの売上=16500×0.3=4950[円]なので、今月の全体の売上=10593+4950=15543[円]となります。

よって答えは、9900÷15543×100=63.69・・・となるので、小数点第1位を四捨五入して64[%]・・・(答)となります。

こちらの問題に関しても最後の割り算が少々複雑なので、電卓がなければ1分以内に回答するのはなかなか厳しい問題かもしれません。

※以上は割合と比に関する問題となります。SPIの割合と比の解き方とコツについて解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。

以上の例題で、SPIにおいて電卓の存在がいかに重要であるかがお分かりいただけたのではないでしょうか。

SPIで関数電卓は必要?

SPIで関数電卓は必要なのか?という疑問を持っている人も多いので、ここで解説しておきます。

結論から申し上げますと、SPIで関数電卓は必要ありません。四則演算ができる一般的な電卓で十分です。

SPIではlog(対数)の計算や複雑な累乗の計算などは登場しないからです。SPIで出題されるすべての問題は一般的な電卓で十分計算が可能です。

関数電卓は一般的な電卓よりも高価であることが多いですが、購入したとしても残念ながらSPIではあまり役には立たないため、無駄な出費をしないようご注意ください。

SPIで電卓を使うときのコツ・注意点

ここからはSPIで電卓を使うときのコツ・注意点として以下の4つをご紹介します。

  1. 日頃から電卓を使ってSPIの勉強・対策をする
  2. 暗算可能な計算は暗算をする
  3. 難しい機能は不要
  4. ACキーとCキーの機能を理解する

それぞれ順番に解説していきます。

1:日頃から電卓を使ってSPIの勉強・対策をする

SPIで電卓を使用予定の人は普段のSPIの対策・勉強の段階から電卓を使用するようにしておきましょう。

また、その際にも本番で使用する電卓と同じ電卓を日頃から使うようにしてください。

何回も同じ電卓を使うことで指がその電卓に慣れ、電卓を使うスピードが上がります。

電卓の使用に慣れてくると、自分が操作ミスをしやすいところも段々とわかってきます。

すると、操作ミスしやすいところは少し落ち着いて操作を行うといったことも可能になり、本番のSPIでも時間ロスを減らすことが可能になるでしょう。

2:暗算可能な計算は暗算をする

電卓はどんな計算でも早く・正確に解いてくれるので非常に便利ではありますが、電卓を使うことに慣れすぎると、暗算で解いた方が早いような計算でも電卓を使ってしまうことがあります。

ここの見極めは少し難しいですが、直感で電卓を使うよりも自分で計算した方が早いと思った場合はその直感に従うと良いでしょう。

逆に、計算に苦手意識がある人は基本的にはすべての計算を電卓で行うと事前に決めてしまっても問題ありません。

SPIは1問にかけられる時間が非常に少ないので、ぜひ自分が最も効率よく・計算スピードが上がると思う方法を予め考えておきましょう。

ちなみにですが、11×11〜19×19の計算結果は電卓を使わなくても良いように暗記しておくと非常に便利です。

これを機にぜひ覚えておきましょう。

  • 11×11=121
  • 12×12=144
  • 13×13=169
  • 14×14=196
  • 15×15=225
  • 16×16=256
  • 17×17=289
  • 18×18=324
  • 19×19=361

3:難しい機能は不要

電卓にはMRCやM+など様々なキーや機能がありますが、SPIの非言語(数学)の問題を解く上では次にご紹介するACキーとCキー以外のキーや機能は不要です。

SPIではルート(√)が必要な計算は基本的には出題されませんし、関数電卓が必要な高度な計算も出題されません。

四則演算ができれば十分です。電卓の高度な機能を覚えることよりも、電卓を早く打つ練習に時間を使いましょう。

4:ACキーとCキーの機能を理解する

電卓を見てみると、ACキーとCキーというのがあることがわかります。

ACキーは今までに行った計算すべてを削除する機能です。つまり、ACキーを押すとすべてがリセットされます(ACはオールクリアの略です)

なので、次の問題に移ったときや計算を間違えてしまったときに使用するキーとなります。

続いてCキーですが、Cキーを押すと最後に入力した数値だけを削除することができます。

例えば、10+40を押して、その後にCキーを押してイコールキーを押すと10が出力されます。

ACキーとCキーの使い分けは難しいですが、ややこしい人はACキーだけ使うようにすれば問題ありません。

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SPIで使用する電卓の選び方

ここからはSPIで使用する電卓の選び方のポイントについて解説していきます。

電卓を選ぶ・購入する際には以下4つのポイントに注目してみましょう。

  1. 小さすぎる電卓はNG
  2. 自分の手に合う電卓を選ぶ
  3. 画面部分が暗くないか
  4. 傾斜がある電卓かどうか

1:小さすぎる電卓はNG

まず1つ目のポイントですが、小さすぎる電卓は絶対にやめておきましょう。

電卓は小さすぎると計算できる桁数もかなり限られてきますし、何よりもキーの操作が非常にやりにくいです。

SPIでは問題をスピーディーに解かなくてはならないため、キーが操作しにくいと、それだけで時間ロスが発生してしまいます。

なので、少なくとも手のひらサイズぐらいの電卓を選ぶようにしましょう。

2:自分の手に合う電卓を選ぶ

2つ目のポイントは自分の手に合う電卓を選ぶということです。

万人にとって使いやすい電卓というものは存在しません。電卓の操作のしやすさや好みは人によって分かれます。

なので電卓はネットで購入するよりも、店舗に行って実際に触れてみて、使いやすさを確認した上で購入することをおすすめします。

3:画面部分が暗くないか

3つ目のポイントは計算結果が出力される画面部分が暗くないかです。

この画面が暗すぎると計算結果が見えづらく、時間ロスが発生してしまう恐れがあります。

また、画面が暗いと計算結果の数字を見間違えてしまい、誤った回答をしてしまうリスクもあります。

特に視力があまり良くない人は画面がはっきり見えるかどうかを事前に確認してから購入するようにしましょう。

4:傾斜がある電卓かどうか

最後にご紹介するポイントは傾斜がある電卓かどうかです。

傾斜がある電卓とは以下の画像のように、少し斜めに傾けることができる電卓のことです。

傾斜がある電卓の例
出典:CASIO

電卓が机に対して平行にあると、どうしても計算結果の数字が見にくくなってしまいます。

傾斜が少しでもあるだけで数字がかなり見やすくなるだけでなく、キーの操作も非常にやりやすくなります。

SPIに使えるおすすめ電卓4選

ここからは筆者がおすすめする電卓を4つご紹介していきます。

電卓選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。

1:CASIOの電卓「W-200SC-GY-N-DP」

1つ目におすすめする電卓はCASIO(カシオ)の電卓です。

特におすすめは「W-200SC-GY-N-DP」というモデルです。

CASIO(カシオ)の電卓
出典:Amazon

CASIO(カシオ)は電卓に強いメーカーで有名なので、使いやすい電卓が多いです。

「W-200SC-GY-N-DP」は以下のように画面の3段階調整が可能です。

画面の3段階調整

平らな机の上においても計算結果が見やすいのでぜひ購入をご検討してみてください。

料金は税込2,500円です。

2:シャープの電卓「N431-X」

続いてご紹介するのはシャープが販売している「N431-X」モデルの電卓です。

「N431-X」モデルの電卓
出典:Amazon

計算結果が表示される画面にはアクリルパネルが採用されているため画面(液晶)は保護され、見やすいのが特徴です。

こちらの電卓に関しても以下のように画面の高さ調整が可能です。

画面の高さ調整

料金は税込1,304円とかなりリーズナブルなので、ぜひ購入を検討してみてください。

3:Canonの電卓「HS-1250WUC」

3つ目にご紹介するのはCanonが販売している「HS-1250WUC」モデルの電卓です。

「HS-1250WUC」モデルの電卓
出典:Amazon

上記の画像のように計算結果が表示される画面に「億」や「万」「千」などの単位が表示されているので、パッと見て数字が把握しやすいのが最大の特徴です。

また、画面も大きめに作られているので数字が非常に見やすいです。

料金は税込1,755円となっています。

4:無印良品の電卓「KK-1154MS」

最後にご紹介するのは無印良品が販売している「KK-1154MS」モデルの電卓です。

「KK-1154MS」モデルの電卓
出典:Amazon

非常にシンプルなデザインが特徴で、料金も税込990円と以上でご紹介した3つの電卓よりは安めになっています。

しかし、SPIの非言語(数学)の問題を特には十分な電卓で、ボタンも非常に押しやすいのが特徴です。

以下のように高さも変えることができるので、コスパを求める人にはおすすめの電卓です。

高さを変えた場合の無印良品の電卓

SPIで電卓以外に他に使えるもの

SPIでは電卓以外にもペンとメモ用紙(計算用紙)使用が認められています。

しかし、テストセンター型のSPIでは試験会場で配布されるペンとメモ用紙を使用することになるのでご注意ください。カンニング防止のため、自分で持参したペン・メモ用紙は使うことができません。

SPIのテストセンターとは何かについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。

インハウスCBTとペーパーテストは企業の会議室やブースでSPIを受検するため、企業がペンとメモ用紙を貸し出してくれるケースもありますが、念のため自分でもペンとメモ用紙を持参していくと良いでしょう。

SPIでメモ用紙・計算用紙は使用できる?使い方のコツもご紹介」という記事もご用意しているので、SPIで必要な持ち物についてもっと詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。

SPI以外にも電卓の使用がOKなWEBテストはある?

SPIでは受検方式によっては電卓の使用が認められていることがわかりましたが、SPI以外のWEBテストでも電卓の使用は認められているのでしょうか?

結論から申しますと、電卓の使用を認めているWEBテストは多いです。

SPIは現在15,000社以上もの企業が導入しており、WEBテスト(適性検査)業界でシェアNo.1 を獲得していますが、シェアNo.2の玉手箱というWEBテストでも電卓の使用は認められています。

SPIと玉手箱の違いを例題で完全解説した記事もぜひ参考にしてください。

玉手箱では四則逆算という計算問題が大量に出題される科目が用意されているケースもあるため、SPIよりも電卓を使用する機会は多いです。

また、TG-WEBという玉手箱の次くらいに多くのシェアを占めているWEBテストでも電卓の使用は認められています。

就活生・転職活動中の社会人はSPI以外のWEBテストを受検する可能性も十分あるので、電卓は必ず用意しておきましょう。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

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いかがでしたか?

今回はSPIで電卓・計算機は使えるのか?やおすすめの電卓・使い方のコツなどを解説していきました。

SPIに限らず、WEBテストを受検するのであれば電卓は必須です。電卓を持っていない人はぜひ早めに購入して、今のうちから使い慣れておきましょう。

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