SPIの非言語(計数)では料金の割引に関する問題が出題範囲に含まれています。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
出題頻度としてはそこまで高くはないのですが、料金の割引に関する計算方法・知識は日常生活でも役に立つので必ず理解しておきたいところです。
今回はSPIについて日本トップレベルに熟知しているSPIマスターの私カズマが、料金の割引の問題を解くために必要な公式や計算方法、解き方のコツなどについてわかりやすく解説していきます。
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。
※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
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【SPI】料金の割引とは?暗記必須の公式
SPIの料金の割引に関する問題では人数や時間によって割引率が異なるときの料金やその総額を求める能力が求められます。
SPIの料金の割引に関する問題を解くためには以下の公式が必要です。
- 割引額=料金×割引率
- 割引後の料金=料金×(1-割引率)
SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人は必ず覚えておきましょう。
※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。
では、順番に詳しく解説していきます。
割引額=料金×割引率
例えば、100円のお菓子が販売されているとしましょう。このお菓子が30%引き(=3割引)で販売されているとき、このお菓子の値段を求めよと言われたら多くの人が70円と回答できるでしょう。
100円のお菓子が30%引き(=3割引)になると70円になるということです。
つまり、割引額=30円ですね(100-70より)
この30円は元の料金である100円×0.3からきています。
「30%引き」は単位が%(パーセント)のため、計算を行うときは100で割って0.3にしてあげる必要があるのでご注意ください。
割引後の料金=料金×(1-割引率)
先ほど、100円のお菓子が30%引き(=3割引)になると70円になると解説しました。
割引後の料金である70円は元の料金である100円×(1-0.3)で求めることができます。
料金×(1-割引率)=料金-料金×割引率ですね。料金×割引率は先ほども解説した通り割引額になるのでした。
つまり、料金×(1-割引率)=料金-割引額=割引後の料金となることがわかります。
※ちなみにですが、割引後の最終的な料金は売値と呼ばれています。SPIでは売値という用語も頻出なので、詳しく知りたい人はSPIの損益算について解説した記事をご覧ください。
【SPI】料金の割引の例題と解き方のコツ
以上でご紹介した公式を頭に入れた上で、料金の割引の例題を1問解いてみましょう。
解き方のコツも合わせて解説していきます。
【例題】
以下の1・2のうち、どちらの総額の方がいくら安いか答えよ。
- 600円の商品を3割引で20個購入する
- 500円の商品を2割5分引で25個購入する
【解答&解説】
まずは1の総額から計算していきましょう。
600円の商品が3割引されるとき、その料金は600×(1-0.3)=420[円]ですね。
全部で20個購入するので、総額は420×20=8400[円]・・・①です。
次は2の総額を計算します。
500円の商品が2割5分引されるとき、その料金は500×(1-0.25)=375[円]となります。
全部で25個購入するので、総額は375×25=9375[円]・・・②です。
②-①=975より、1の方が975円安い・・・(答)ことがわかります。
解き方のコツですが、SPIでは割引額(=料金×割引率)を求める問題はほとんど出題されません。
なので、割引額=料金×割引率よりも割引後の料金=料金×(1-割引率)の方が頻繁に使います。
3割引(30%引き)と言われたら×0.7、6割引(60%引き)と言われたら×0.4のように、いちいち公式を思い出さなくても、自然に頭の中で1から割引率を引けるようになるまで公式を頭の中に入れることが重要です。
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【SPI】料金の割引が出題される受検方式と難易度
料金の割引はSPIのすべての受検方式(WEBテスティング・テストセンター・インハウスCBT・ペーパーテスト)に含まれています。
※SPIのWEBテスティングを完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
難易度は低いため、上記でご紹介した公式をしっかりと頭の中に入れておけば問題なく解けるケースが多いです。
※「SPIは難しい?難しすぎる?難易度を言語と非言語別に徹底解説してみた」もぜひ参考にしてください。
しかし、SPIでは料金の割引に関する問題はあまり頻繁に出題されません。なので、勉強・対策の優先度は中くらいです。
SPIにおいて勉強・対策の優先度が高いのは出題頻度が高い&難易度が低い分野です。
例としては割合と比や速度算があげられます。SPIの勉強・対策をする時間があまりない就活生や転職活動中の社会人は料金の割引の勉強・対策の優先度は割合と比や速度算よりも低くして問題ありません。
※SPIの割合と比の解き方とコツについて解説した記事やSPIの速度算の計算方法について解説した記事もぜひ参考にしてください。
【SPI】料金の割引に関する練習問題
最後に料金の割引に関する練習問題をご用意しました。すべて基本的な問題なので、解けなかった人は全問解けるまで繰り返し復習しましょう。
もっと多くの問題を解きたい人は「【SPI】料金の割引に関する練習問題13選!わかりやすい解答・解説付き」もぜひ合わせてご覧ください。
【練習問題1】
ある美術館の入場料は1人500円である。1つの団体で30人を超えた分については1割引に、50人を超えた分については2割引になる。55人の団体が入場するとき、料金の総額はいくらになるか求めよ。
【解答&解説】
30人までは1人500円なので、30×500=15000[円]・・・①となります。
31人〜50人までの20人は500円の1割引、つまり500×0.9=450円になるので、20×450=9000[円]・・・②です。
51人〜55人までの5人は500円の2割引、つまり500×0.8=400円になるので、5×400=2000[円]・・・③です。
よって料金の総額は①+②+③=26000[円]・・・(答)となります。
【練習問題2】
あるウォーターサーバーのレンタル料は1ヶ月1万円が基本料金となっている。しかし、4ヶ月以上レンタルすると、4ヶ月目以降のレンタル料は基本料金の1割引になる。
また、13ヶ月目以降のレンタル料は基本料金の2割引になる。このとき、18ヶ月レンタルするとレンタル料金は合計でいくらになるか求めよ。
【解答&解説】
- 1ヶ月目〜3ヶ月目までは1×3=3[万円]
- 4ヶ月目〜12ヶ月目までは1×0.9×9=8.1[万円]
- 13ヶ月目〜18ヶ月目までは1×0.8×6=4.8[万円]
となるので、合計金額は3+8.1+4.8=15.9[万円]・・・(答)となります。
【練習問題3】
ある家庭のインターネットの使用料は基本料金として月額3000円かかる。 また、使用時間が100時間を超えると1時間あたり20円の超過料金がかかる。 ある月の1時間当たりの平均料金が22円だったとき、その月のインターネットの使用時間は何時間だったか求めよ。
【解答&解説】
使用時間をa[時間]とおいてみます。
すると、料金の総額は22a[円]、超過料金は20×(a-100)=20a-2000[円]と表すことができます。
よって、22a=3000+20a-2000という方程式を立てることができるので、式を整理して2a=1000よりa=500[時間]・・・(答)となります。
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今回はSPIで出題される料金の割引に関する問題を解くために必要な公式について解説した後、解き方やコツ・出題頻度・難易度などについて解説していきました。
繰り返しにはなりますが、SPIで料金の割引に関する問題はそこまで出題頻度が高くないので勉強・対策の優先度は落として問題ありませんが、料金の割引に関する知識・計算方法は日常生活でも役に立つので、できるようにはしておきましょう。