SPIは5教科だがほとんどの企業は3教科!例題もご紹介

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適性検査(WEBテスト)の1つであるSPIでは5教科の科目が用意されていますが、ほとんどの企業は3教科を導入しています。

本記事ではSPIを今までに100回以上も受検し、日本で1番SPIについて詳しいSPIマスターの私カズマが、SPIの5教科の詳細について例題と共に解説していきます。

SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

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SPIは5教科あります

本記事のタイトルと冒頭でも解説した通り、SPIは5教科あります。内訳は以下の通りです。

  • 言語
  • 非言語
  • 英語
  • 構造把握
  • 性格検査

それぞれの詳細は以下の通りです。

※言語・非言語・英語・構造把握はまとめて能力検査と呼ばれています。

言語

言語=国語のことです。

言語では中学・高校で学習する基礎的な内容をもとにした問題が出題されます。

SPIには以下4つの受検方式がありますが、受検方式によって出題される問題は異なるのでご注意ください。

  • WEBテスティング
  • テストセンター
  • インハウスCBT
  • ペーパーテスト

※詳しくは「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」をご覧ください。

SPIの言語の例題は以下の通りです。

※「SPIの言語対策・頻出分野・練習問題などを完全解説!これだけ読めば大丈夫」もぜひ参考にしてください。

【例題1】

以下の熟語の成り立ち方として適したものを選択肢1〜4の中から1つ選べ。

波及

  1. 似た意味をもつ漢字を重ねる
  2. 反対の意味をもつ漢字を重ねる
  3. 主語と述語の関係にある
  4. 1〜3のどれにもあてはまらない

【解答&解説】

「波及」が「波が及ぶ」と読むことができるので、正解は3・・・(答)です。

※「SPIの熟語の成り立ちとは?例題で解説&必ず覚えておくべきことをご紹介」もぜひ参考にしてください。

【例題2】

最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係の対になるよう【 】にあてはまる言葉を選びなさい。

応戦:挑戦

率先:【 】

  1. 追求
  2. 追認
  3. 追随
  4. 背後
  5. 後世

【解答&解説】

「応戦」は攻撃にやり返して戦うことです。「挑戦」は戦いを仕掛けることです。

つまり「応戦」と「挑戦」は対義語の関係です。

「率先」は人の先に立って物事を行うことです。「率先」の反対は「後世」なので、5・・・(答)が正解です。

※「【SPI】二語の関係の練習問題50問!詳しい解答&解説付き」もぜひ参考にしてください。

【例題3】

文中の空欄ア〜エにA〜Dの語句を入れて文を完成させるとき、最適な組み合わせを答えなさい。

人間の脳においては【ア】【イ】【ウ】【エ】おさえられる。

A:興味を持った対象に

B:それ以外の部分は相対的に

C:記憶が活性化され

D:関係することについては

【解答&解説】

Bに「それ」とあるので、「それ」が何を指すかを考えます。

冒頭の「人間の脳は」はBの「それ以外の部分」とは言えないので、選択肢を探すと該当するのはCだけです。

この時点でB→Cの順番が確定します。続いて、Bの前につながるものを考えると、明らかにDが適切です。

あとは残るAの位置が最初なのか最後なのかがわかればよいです。

両方ともあてはめてみると、Aは明らかに最初の空欄に入ることがわかります。

よって、答えはア=A、イ=D、ウ=C、エ=B・・・(答)となります。

※「【SPI】空欄補充の練習問題15問!本番に近い難易度です」もぜひ合わせてご覧ください。

非言語

非言語=数学のことです。

非言語も言語と同様に中学・高校で学習する基礎的な内容をもとにした問題が出題されます。

※詳しくはSPIの非言語(数学)を完全解説した記事をご覧ください。

非言語では以下のような問題が出題されます。

【例題1】

水を同じ大きさのコップに分けたところ、コップの4/5の分量ずつ入れると15杯分になった。6/7の分量ずつ入れると何杯分になるか。

【解答&解説】

コップに4/5ずつ入れた15杯分の量は4/5 × 15=12です。

これを6/7ずつに分けるので、12 ÷ 6/7=14[杯]・・・(答)となります。

※「【SPI】割合と比の練習問題15問!頻出分野なので必ず対策しておきましょう」もぜひ参考にしてください。

【例題2】

Pが1人でやると3日、Qが1人でやると5日かかる仕事がある。この仕事を2人でやると、すべての仕事が終わるのは始めてから何日目になるか。

【解答&解説】

全体の仕事量を1とすると、Pの1日の仕事量は1/3、Qの1日の仕事量は1/5です。

2人でやるときの1日の仕事量は1/3 + 1/5=8/15です。

1 ÷ 8/15=15/8=1.875なので、仕事が終わるのは2日目・・・(答)となります。

※「【SPI】仕事算の練習問題を15問用意しました・わかりやすい解説付き」もぜひ参考にしてください。

【例題3】

白玉3個と黒玉2個が入った箱がある。この箱の中から1個ずつ玉を取り出すとき、2番目と3番目と5番目が白玉になる確率を求めよ。

【解答&解説】

5個の玉から3個の白玉を出す組み合わせは5C3=5C2=(5×4)/(2×1)=10[通り]です。

白玉は全部で3個しかないので、2番目と3番目と5番目が白玉のケースは1通りしかありません。

よって、答えは1/10・・・(答)です。

※「SPIの確率の解き方を例題で解説!難しい?出ないという噂は?練習問題付き」もぜひ合わせてご覧ください。

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英語

英語も中学・高校で学習する基礎的な内容をもとにした問題が出題されます。

英検2級レベルの英単語や英熟語を知っていないと解けない問題が多いのでご注意ください。

英語では以下のような問題が出題されます。

※「SPIの英語はこれで完璧!出題される形式や問題・対策方法などを一挙ご紹介」もぜひ参考にしてください。

【例題1】

「compel」と最も意味が近い英単語を1つ選びなさい。

  1. distract
  2. flatter
  3. imitate
  4. oblige
  5. persuade

【解答&解説】

「compel」は「人に強制的に〜させる」という意味です。これに近いのは4・・・(答)です。

その他の英単語の意味は以下の通りです。

  • distract=そらす
  • flatter=へつらう
  • imitate=真似する
  • persuade=人を説得して〜させる

【例題2】

最初にあげた説明文に最も近い意味を表す英単語を1つ選びなさい。

to feel sorry for someone because they are in a bad situation

  1. withstand
  2. betray
  3. pity
  4. eliminate
  5. moan

【解答&解説】

説明文の和訳は「困難な状況にある人を気の毒に思うこと」です。

よって、答えは「哀れむ」を意味する3・・・(答)です。

その他の英単語の意味は以下です。

  • withstand=耐える
  • betray=裏切る
  • eliminate=取り除く
  • moan=うめく

【例題3】

文中の【 】に入れる語として最も適切なものを1つ選びなさい。

彼は何をやらせても長続きしない。

He cannot 【 】 at anything.

  1. glance
  2. try
  3. endure
  4. strike
  5. stick

【解答&解説】

正解は5・・・(答)です。「stick at〜」で「〜をやり抜く」と言う意味になります。

構造把握

構造把握には言語系の問題と非言語系の問題の2種類があります。

言語系の問題は文の内容なつながり方など、ある基準で分類したときに同じグループになる組み合わせを選ぶ問題です。例題は以下です。

【例題】

以下のア〜オを文の前半と後半で述べられている2つの事柄の関係によって、グループP(2つ)とグループQ(3つ)に分け、Pに分類されるものを答えなさい。

【ア】大陸から寒気が南下して、日本海側では大雪が降った。

【イ】連休の初日だから、ディズニーランドは混雑しているはずだ。

【ウ】夏の長雨のせいで、作物の生育が悪くなっている。

【エ】長期に渡る円安で、輸入食品が値上がりした。

【オ】14時に出発したので、もう到着するころだ。

【解答&解説】

正解はイとオ・・・(答)です。

ア・ウ・エは原因と結果の関係で、「事実」を述べています。

イ・オは原因と予想される結果であり、「推測」を述べています。

非言語系の問題は同じような式で解ける問題や答えの求め方が似ている問題の組み合わせを選ぶ問題です。例題は以下です。

【例題】

以下のア〜エの中から問題の構造が似ている組み合わせを見つけて、1から6の中で1つ選びなさい。

【ア】長女、次女、三女の3人姉妹の貯金は合計で13600円である。長女と次女の貯金の比が3:5、次女と三女の貯金の比が3:2のとき、三女の貯金はいくらか。

【イ】3つの荷物の重さを測ったところ、PとRの重さの比は9:4、QとRの重さの比は8:5だった。荷物の総重量が194kgのとき、Pの重さを求めよ。

【ウ】母、兄、弟の3人で父親に16000円の誕生日プレゼントを買った。母の出した額と兄弟2人の出した額の比が5:3で、兄と弟の出した額の比が3:2のとき、弟はいくら出したか。

【エ】赤、白、黒のボールがある。赤と白の個数の比は4:5で、白と黒の個数の比は3:4であった。赤のボールが24個のとき、黒のボールは何個か。

  1. アとイ
  2. アとウ
  3. アとエ
  4. イとウ
  5. イとエ
  6. ウとエ

【解答&解説】

ア:3人の比率を出して、三女の貯金を求めます。

  • 長女:次女=3:5=9:15
  • 次女:三女=3:2=15:10

より、長女:次女:三女=9:15:10です。

よって、三女の貯金は13600 × 10/(9+15+10)=4000[円]です。

イ:3つの荷物の重さの比率を出して、Pの重さを求めます。

  • P:R=9:4=45:20
  • Q:R=8:5=32:20

より、P:Q:R=45:32:20となります。

よって、Pの重さは194 × 45/(45+32+20)=90[kg]となります。

ウ:兄弟2人が出した額は16000 × 3/(5+3)=6000[円]です。

よって、弟が出した額は6000 × 2/(3+2)=2400[円]です。

エ:赤:白=4:5で赤=24個なので、白=24 × 5/4=30[個]です。

白:黒=3:4で、白が30個なので、黒=30 × 4/3=40[個]です。

以上より、構造が似ているのはアとイなので、正解は1・・・(答)です。

※「SPIの構造把握とは?例題とコツもご紹介!出るかどうかを事前に判別する方法は?」もぜひ合わせてご覧ください。

性格検査

性格検査=性格診断とご認識いただければ問題ありません。

受検者の仕事に対する考え方や思考の傾向が会社の風土とマッチしているかを測定する教科です。

用意された質問に直感で回答していけばよいだけなので、基本的に対策は必要ありません。

性格検査では以下のような問題が出題されます。

SPIの性格検査を例題で完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。

【例題】

以下(1)〜(5)の質問は、あなたの日常の行動や考え方にどの程度あてはまるか。最も近い選択肢を1〜4の中から1つ選びなさい。

  1. あてはまる
  2. どちらかといえばあてはまる
  3. どちらかといえばあてはまらない
  4. あてはまらない

(1)感情が顔に出やすいほうだ

(2)人から間違いを指摘されると腹が立つ

(3)みんなが黙っていると何か話したくなる

(4)何事も決めつけるような言い方は避ける

(5)意見が食い違ったら反論するほうだ

SPIは各教科何点満点?

SPIの能力検査は各科目80点満点です。

100点満点と勘違いしている人が多いのでご注意ください。

SPIは点数によって以下のような7段階のランク分けがされています。

※詳しくは「SPIの平均点は?偏差値や7段階目安・得点目安を完全解説!」をご覧ください。

段階得点一般的な出現率上位からの累計
770以上2.3%2.3%
662〜69.59.2%11.5%
554〜61.523.0%34.5%
446〜53.531.0%65.5%
338〜45.523.0%88.5%
230〜37.59.2%97.7%
129.5以下2.3%100.0%

SPIは各科目の平均点が50点になるように問題が作成されています。

50点は上記の通り、ランクでいうと4に相当します。

SPIのボーダーは企業によって異なるので一概には言えませんが、目安としては就活の場合6-7割程度、転職(中途採用)の場合4-5割程度です。

※詳しくは「SPIのボーダー・合格ライン企業一覧100社!何割取ればOK?高い企業は?足切り基準をご紹介」をご覧ください。

SPIは難しい・苦手と感じる人も多いですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。

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多くの場合は5教科ではなく3教科

上記で解説した通り、SPIでは5教科の科目がありますが、ほとんどの企業は言語・非言語・性格検査の3教科を導入しています。

なので、英語と構造把握はほとんどの人は対策不要です。

英語が出題される可能性があるのはテストセンターとペーパーテストのみです。

※自分が応募した企業が英語を導入しているかについて事前に知る方法は「SPIで英語は出ない?英語があるかないか事前に調べる方法と企業一覧」で解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてください。

また、構造把握が出題される可能性があるのはテストセンターのみです。

WEBテスティングとインハウスCBTで英語・構造把握が出題されることは絶対にないのでご注意ください。

SPIのWEBテスティングとは何かについて完全解説した記事もぜひ参考にしてください。

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