SPIではペーパーテスト(筆記試験・マークシート)型の受検方式も用意されており、特殊な問題が出題されるケースもあるので注意が必要です。
※「SPIとは?対策方法や問題・例題をすべて紹介!適性検査SPIはこれで完璧だ!」もぜひ合わせてご覧ください。
本記事ではSPIの受検回数=100回を超え、SPIについて日本で一番熟知しているSPIマスターの私カズマがSPIのペーパーテスト(筆記試験・マークシート)について完全解説していきます。
具体的にはペーパーテスト(筆記試験・マークシート)の難易度や出題範囲・おすすめ問題集など、ペーパーテスト(筆記試験・マークシート)に関して就活生や転職活動中の社会人が知りたいであろうことを網羅しています。ぜひ最後までご覧ください。
※「【SPI】転職・中途採用の対策法や問題・通過率などをSPIマスターが完全解説」もぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
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SPIのペーパーテスト(筆記試験・マークシート)とは?特徴や出題科目
SPIにはWEBテスティング・テストセンター・インハウスCBT・ペーパーテストという4つの受検方式があります。
※SPIのテストセンターとは何かについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
つまり、ペーパーテストはそのうちの一種であると言えるわけです。
SPIのペーパーテストの大きな特徴は以下の2点です。
- 唯一の筆記試験型のテスト
- 企業の会議室やブースで受検する
WEBテスティング・テストセンター・インハウスCBTはすべてPC(パソコン)からSPIを受検しますが、ペーパーテストはその名の通り筆記試験型のSPIとなります。
※SPIのWEBテスティングについて完全解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
なので、筆記用具の持参が必須となるのでご注意ください。
そして、SPIのペーパーテストは企業の会議室やブースで実施されます。企業によっては面接の後に会議室やブースに案内されて、そこでペーパーテスト型のSPIを受検するケースもあります。
※詳しくはSPIはいつ受けるのかについて解説した記事をご覧ください。
企業の会議室やブースで受検するので、当然カンニングや代行・替え玉受検はできません。
SPIを含むWEBテストの代行・替え玉受検は犯罪なので十分ご注意ください。2022年11月にはWEBテストを代行した大阪府在住の男性が逮捕されるという事件も発生しています。
※詳しくはWEBテスト・SPI代行サービスのすべてを解説した記事をご覧ください。
SPIのペーパーテストで出題される科目は言語・非言語・英語・性格検査の4つです。
言語=国語、非言語=数学と認識しておけば問題ありません。
言語と非言語はほとんどの企業が採用していますが、英語を採用している企業はかなり稀なのでほとんどの人は受検することはないでしょう。
しかし、外資系企業や普段の仕事で英語を使う機会の多い職種・企業の場合は英語が出題される可能性もあるのでご注意ください。
「SPIの英語はこれで完璧!出題される形式や問題・対策方法などを一挙ご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
性格検査は受検者の性格や思考性を測定するための科目です。出題される問題に直感で回答するだけなので、特に対策をする必要はありません。
※「SPIの性格検査を例題で完全解説!対策は不要?落ちることもある?無料診断サイトもご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
ちなみに「SPIのペーパーテストでは構造把握という科目が出題されることもある」という情報がネットにはありますが、完全な嘘なのでご注意ください。
構造把握が出題される可能性があるのはテストセンター型のSPIのみです。ペーパーテスト型のSPIで構造把握が出題されることは100%ありません。
詳しくはSPIの構造把握とは何かについて解説した記事をご覧ください。
SPIのペーパーテストの試験時間と問題数
SPIのペーパーテストの試験時間と問題数は以下の通りです。
- 言語=30分・40問
- 非言語=40分・30問
- 英語=30分・40問
- 性格検査=40分・300問
上記の通り、SPIはかなりスピードが求められるWEBテストになっています。すべての問題を解こうと思うと、1問あたり約1分程度で問題を解かなければなりません。
SPIの言語・非言語・英語はすべて中学・高校で学習する基礎的な内容が問題として出題されるため、問題の難易度自体はそこまで難しくはありませんが、試験時間が短いため苦戦する人が多いです。
ペーパーテストはもちろんどの問題から解いてもOKなので、自分が解けそうな問題や簡単そうな問題をしっかりと見極め、それらの問題から解いて行くことが重要です。
SPIで時間足りない・解き終わらない人がやるべきことについて解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
性格検査は40分・300問なので、単純計算すると1問あたり8秒という計算になりますが、基本的には直感に従って回答していくだけの問題なので、ほとんどの人は時間が余ります。
※SPIの試験時間・所要時間について詳しく解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
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SPIのペーパーテストの出題範囲
SPIのペーパーテストの出題範囲は他の受検方式(WEBテスティング・テストセンター・インハウスCBT)とほとんど同じですが、非言語に関しては
- 物の流れ(物流)
- グラフの領域
- 条件と領域
という分野の問題がペーパーテストのみで出題されるのでご注意ください(後ほど詳しく解説します)
ここからは、各科目の出題範囲について解説していきます。
※SPIの練習問題433問をすべて無料で掲載している記事もぜひ参考にしてください。
言語(国語)
ペーパーテストの言語の出題範囲は以下の通りです。
※SPIの言語対策・頻出分野・練習問題などを完全解説した記事もぜひ参考にしてください。
- 二語の関係
- 語句の意味
- 複数の意味
- 長文読解
文の並び替えや空欄補充はペーパーテストでは出題されません。
本記事では、長文読解を除く上記3つの問題の例題をご紹介しておきます。
※長文読解の詳細を知りたい人は「【SPI】言語の長文読解とは?例題で解説!コツは?長文なしはやばい?」をご覧ください。
【二語の関係の例題】
以下に示された二語の関係を考え、同じ関係の対になるように( )にあてはまる言葉を選択肢1〜5の中から1つ選べ。
過失:故意、漠然:( )
- 泰然
- 判然
- 茫然
- 俄然
- 必然
【解答&解説】
過失と故意は対義語の関係にあります。漠然の対義語は判然なので、答えは2・・・(答)となります。
SPIの二語の関係について詳しく解説した記事もご用意しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
【語句の意味の例題】
以下の意味を表すものを選択肢1〜5の中から1つ選べ。
ためらわずに思いきってするさま
- 愚直
- 短慮
- 果断
- 勇猛
- 無謀
【答え】
答えは3の果断・・・(答)となります。
ちなみにですが、残りの
- 愚直=馬鹿正直で気が利かないこと
- 短慮=浅い思慮
- 勇猛=勇敢なさま
- 無謀=先を考えずに行動すること
という意味です。
SPIの語句の意味について詳しく解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
【複数の意味の例題】
以下の太字の語句が最も近い意味で使われているものを以下の選択肢1〜5の中から1つ選べ。
お目が高いですねと言われた
- 時代の変わり目
- 目がいいので、遠くの物も見える
- 陶芸を見る目がある
- 温かい目で見守る
- 不合格の憂き目を見る
【解答&解説】
「お目が高い」とは「良いものと悪いものを見分ける能力がある」ということです。
なので、答えは3・・・(答)となります。
ちなみにですが、1=箇所、2=視力、4=態度、5=体験を表しています。
SPIの複数の意味について詳しく解説した記事もご用意しているので、ぜひご覧ください。
非言語(数学)
ペーパーテストの非言語の出題範囲は以下の通りです。
- 割合と比
- 仕事算
- 損益算
- 代金精算
- 料金割引
- 速度算
- 流水算
- 年齢算
- 鶴亀算
- 場合の数・確率
- 推論
- 集合・ベン図
- 物の流れ(物流)
- グラフの領域
- 条件と領域
ペーパーテスト以外の受検方式で出題される「図表の読み取り」はペーパーテストでは出題されません。
※「図表の読み取り」については「SPIの図表の読み取りは対策必須!必ず覚えておくべき知識をご紹介します」をご覧ください。
先ほども解説しましたが、
- 物の流れ(物流)
- グラフの領域
- 条件と領域
の3つはペーパーテストのみで出題される特殊な問題なので、ペーパーテスト型のSPIを受検予定就活生や転職活動中の社会人は必ず対策しておきましょう。
※「SPIの対策方法・勉強法を日本一SPIに詳しい筆者が真剣に考えてみた」もぜひ合わせてご覧ください。
本記事では上記3つの例題をご紹介しておきます。
【物の流れ(物流)の例題】
以下の図は場所VとXから場所Zに進んだ人の流れを表したものである。
例えば、以下の図では場所Vにいる人のうち比率pが場所Wに移動したことを示している。
このとき、Zを表す式として正しいものはどれか。以下の選択肢1〜3の中から1つ選びなさい。
- Z=(pr + s)V + t(qr + u)X
- Z=(s+rp)V+(tu+qrt)X
- Z=rW + tuX
【解答&解説】
Vから直接Zに辿り着いた人=sVです。
VからWに移動した人=pVですね。同様に考えて、XからYに移動した人=tXです。
tXのうち、割合にしてqがWへ移動し、uがZへ移動します。
よって、W=pV+qtXであることがわかります。このうち、rがZに移動するので、その人数=r(pV+qtX)であることがわかります。
以上より、Z=sV+tuX+r(pV+qtX)であることがわかります。
整理すると、Z=(s+rp)V+(tu+qrt)Xとなるので、答えは2・・・(答)となります。
※SPIの物流(物の流れ)について詳しく解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
【グラフの領域の例題】
以下ア・イ・ウの3つの式によって示される直線と放物線は以下の図のように平面を①〜⑧まで8つの領域に分ける。
ア:y=-x2+4
イ:y=-2x+4
ウ:y=0
以上の領域はア・イ・ウの3式の等号を適宜不等式に置き換えて得られる1組の連立方程式によって示される。ただし、領域とは以上の図における太い境界線は含まないものとする。
このとき、以下のカ・キ・クの3式からなる連立不等式によって示される領域はどこか。①〜⑧の中からすべて選択せよ。
カ:y<-x2+4
キ:y>-2x+4
ク:y>0
【解答&解説】
まず、カ:y<-x2+4が示す領域=②・③・⑥となります。
続いて、キ:y>-2x+4が示す領域=①・②・⑧となります。
最後に、ク:y>0が示す領域=①・②・⑦・⑧です。
以上より、カ・キ・クすべてに②が含まれていることがわかるので、答えは②・・・(答)となります。
※SPIのグラフの領域について詳しく解説した記事もぜひ合わせてご覧ください。
【条件と領域の例題】
※出典:オフィス海(2023). SPI&テストセンター超実戦問題集 株式会社ナツメ社
工場Xで原材料AとBを以下のような条件で仕入れることにした。
- Aは40kg以上
- Bは80kg以下
- Bの重さはAの50%以上
- Bの重さはAの150%以下
- AとBは合計で140kg
以下の図のようにAを横軸、Bを縦軸としたとき、上記5つの条件を満たす組み合わせは以下の図の点ア〜オで囲まれた領域で示される。
このとき、以下の問いに答えよ。
(1)以上の領域において、点アと点オを通る直線で示される境界はどの条件によるものか。上記の条件1〜5の中から1つ選びなさい。
(2)原材料AとBを合計90kg仕入れることを考える。原材料Aが10kgで1000円、原材料Bが10kgで5000円のとき、条件内で最も安い仕入れ値はいくらになるか求めよ。
【解答&解説】
(1)Bの値がAの値の50%なので、答えは条件3・・・(答)となります。
(2)AとBの合計が90kgを表す式は、
- Aが0のときBは90
- Bが0のときAは90
です。つまり、A+B=90で、以下の青線のように点(0, 90)と点(90, 0)を結ぶ直線となることがわかります。
Aよりも高価なBを少なくすることを考えれば良いので、領域内でかつ青線上にある点のうち、Bが最も少なくなる点の座標(=アオと青線の交点の座標)を求めます。
アオの式はB=1/2 Aですね。青線の式はB=-A+90です。
よって、1/2 A=-A+90より、両辺を2倍して、A=-2A+180より3A=180となるので、A=60であることがわかります。
A=60のとき、B=30なので、以上の交点の座標=(60, 30)となります。
このとき、A=1000円×6=6000[円]、B=5000円×3=15000[円]なので、合計で21000[円]・・・(答)となります。
※「SPIの非言語(数学)を完全解説!対策方法やできない人でも点数を上げる方法!問題もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
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英語
最後は英語です。ペーパーテストの英語の出題範囲は以下です。
- 同意語
- 反意語
- 英英辞典
- 空欄補充
- 整序問題
- 誤文訂正
- 英訳
- 長文読解
本記事では空欄補充と整序問題の例題を取り上げます。
※その他の分野の例題を知りたい人は「SPIの英語はこれで完璧!出題される形式や問題・対策方法などを一挙ご紹介」をご覧ください。
【空欄補充の例題】
文中の( )に入れる語として最も適当なものを以下の選択肢1〜5の中から1つ選びなさい。
私は退社時に必ず机を片付ける。
I never ( ) to tidy up my desk before I go home.
- lack
- call
- fail
- feel
- close
【解答&解説】
「never fail to do」で「必ず〜する」という意味になります。
よって答えは3・・・(答)です。
【整序問題の例題】
以下の日本語の意味になるように以下の英単語を並び替えたとき、先頭から数えて5番目にくる英単語は何か答えよ。
彼女に会いに行ったとき、彼女は病気で1週間寝ていた。
[ went to,ill,I,for a week,see,she,been,had,bed,in, when, her]
【解答&解説】
英単語を並び替えると、
She had been ill in bed for a week when I went to see her.
となります。
よって先頭から数えて5番目に来るのはin・・・(答)となります。
SPIのペーパーテストの出題範囲に関する解説は以上となります。
SPIのペーパーテストの難易度
先ほども解説した通りSPIでは中学・高校で学習する基本的な内容の問題が出題されるため、問題の難易度自体はそこまで高くはありません。
しかし、中学・高校を卒業してから何年も経過している就活生や転職活動中の社会人は中学・高校で学習した内容を忘れている人も多いので、それが原因で問題を難しいと感じる人は多いです。
本サイトでもSPIの難易度について就活生・転職活動中の社会人131人にアンケート調査を行いましたが、約7割もの人がSPIは難しいまたは難しすぎると感じていることがわかっています。
※アンケート結果の詳細については「SPIは難しい?難しすぎる?難易度(レベル)を言語と非言語別に徹底解説してみた」をご覧ください。
なので、SPIを受検する前に必ず本番のSPIで出題される問題の難易度に近い問題を1問1分という制限時間で解いてみて、自分がどれくらい解けるかを確認しておきましょう。
本番のSPIで出題される問題の難易度に近い問題はSPIでよく出る問題をご紹介した記事に掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
また、SPIの非言語ではペーパーテストを含むすべての受検方式で「推論」という問題が出題範囲に含まれていますが、推論はかなり特殊な問題であり、難易度が高いのでご注意ください(中には問題の意味自体がわからない人もいます)
SPIのペーパーテストで出題される推論は以下のような問題です。
【例題】
以下の表はA〜Cの食塩水の濃度を示したものである。食塩水の重さはAとCは同じ、BはAの2倍であることがわかっている。
食塩水 | 濃度 |
---|---|
A | 10% |
B | 20% |
C | 30% |
このとき、以下の推論について正しいものを選択肢1〜3の中から1つだけ選びなさい。
含まれている食塩の量はBが最も多い
- 正しい
- どちらともいえない
- 誤り
【解答&解説】
AとCの食塩水の重さを100、Bの食塩水の重さを200とおいてみます。
すると、食塩水の重さ×濃度=食塩の量なので、A〜Cそれぞれの食塩の量は
- A=100×0.1=10
- B=200×0.2=40
- C=100×0.3=30
となるので、食塩の重さが最も多いのはBであることがわかります。よって答えは1・・・(答)です。
SPIの推論問題のコツについて解説した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。必ず事前に対策をしておきましょう。
SPIのペーパーテスト受検時の注意点
SPIのペーパーテスト受検時の注意点としては以下の4つがあります。
- 電卓は使えない
- ボールペンは使えない
- マークシートに慣れておく
- どの問題から解いても良い
それぞれ順番に解説していきます。
1:電卓は使えない
ペーパーテスト型のSPIでは電卓の使用が認められていません。
なので、非言語の問題を解く過程で必要な計算はすべて暗算や筆算などを使って自力で行う必要があります。
ペーパーテスト型のSPIを受検予定で計算スピードに自信がない就活生や転職活動中の社会人は、1日10問の計算問題を解くことを日課にするなどして、日頃から計算力を高める練習をすることをおすすめします。
ちなみにですが、WEBテスティング型のSPIでは電卓の使用が認められています。
詳しくはSPIで電卓・計算機を使えるケースについて解説した記事をご覧ください。
2:ボールペンは使えない
大学入学共通テスト(旧センター試験)もペーパーテスト型のSPIと同様にマークシート方式の試験ですが、両方ともボールペンの使用は禁止されています。
マークシート型の試験では鉛筆またはシャーペンを使用しなければなりません。
マークシートに記載された回答を読み込むマークシートリーダーは近赤外線をセンサーから出して回答を読んでおり、鉛筆またはシャーペンに含まれている炭素に反応します。
ボールペンのインクはこの近赤外線をほとんど吸収しないため、回答を読みこむことができないのです。
また、もしボールペンで回答してしまうと回答を訂正・修正することができません。
鉛筆やシャーペンであれば消しゴムを使って回答を訂正・修正することが可能です。
3:マークシートに慣れておく
中にはマークシート型の試験を初めて受検する人もいるかもしれません。
マークシートはしっかりと枠内をすべて塗りつぶさないとマークシートリーダーが読み取れないのでご注意ください。
以下はマークシートの塗り方の良い例と悪い例ですが、悪い例のような塗り方をしてしまうと未回答と同じ扱いになり、不正解になりますのでご注意ください。
4:どの問題から解いても良い
ペーパーテスト以外の受検方式のSPIの場合、最初からすべての問題を見ることはできません。
目の前(パソコンの画面)に提示された問題に回答すると次の問題が表示されるという仕様になっています。
それに対して、ペーパーテストでは当然のことながら紙にすべての問題が掲載されているので、どの問題から解いても問題ありません。
ペーパーテストが開始されたら、特に非言語はまず問題をザッと見て、自分が解けそうな問題から手をつけ始めましょう。
特に非言語では推論と場合の数・確率の問題は苦手とする人も多いので、後回しにする方が得策であるケースが多いです。
SPIの難問(難しい問題)をご紹介した記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
SPIのペーパーテストの対策方法3つ
ペーパーテスト型のSPIを受検予定の人は以下の3点を意識しながら対策を進めていきましょう。
- 11×11〜19×19までの結果を暗記しておく
- 非言語(数学)の対策を中心に進める
- 制限時間を意識しながら問題集を解く
それぞれ詳しく解説していきます。
1:11×11〜19×19までの結果を暗記しておく
先ほども解説した通り、ペーパーテスト型のSPIでは電卓の使用が認められていないので、計算はすべて自力で行う必要があります。
なるべく時間ロスをしないように、11×11〜19×19までの結果は暗記しておくことをおすすめします。
以下に結果を記載しておくので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
- 11×11=121
- 12×12=144
- 13×13=169
- 14×14=196
- 15×15=225
- 16×16=256
- 17×17=289
- 18×18=324
- 19×19=361
2:非言語(数学)の対策を中心に進める
ペーパーテストに限らずですが、SPIでは言語よりも非言語の方が難しいと感じる人が多いです。
数学がかなり苦手な受検者は非言語で0点を取ってしまう人もいるので、必ず事前に対策をするようにしましょう。
※SPIの非言語は0点・ボロボロ・壊滅的でも通過するのかについて解説した記事もぜひご覧ください。
非言語の対策方法ですが、出題頻度が高いかつ難易度が低い分野を中心に勉強するのがおすすめです。
その分野は最も勉強のコスパがよく、短期間で点数をアップさせることが可能です。
ちなみにですが、SPIにはたった3時間の勉強でSPIが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
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3:制限時間を意識しながら問題集を解く
最後のポイントですが、繰り返し解説している通り、SPIは素早く問題を解く能力がかなり求められます。
なので、SPIの対策本や問題集などで問題を解くときも、必ず制限時間を設けながら問題を解いてください。
※SPIのおすすめ問題集・参考書をご紹介した記事もぜひ参考にしてください。
目安は1問1分です。1分以内に解けなかった場合は追加で1分の延長を行って問題ないでしょう。
2分考えてもわからなかった場合は解答・解説を読んで、解法をしっかりと頭の中に入れてください。
その際の注意点ですが、ただ単に解答&解説を読んで終わりにするのではなく、自分でも計算の過程や解き方をノートなどにまとめることが重要です。
そうすることによって問題の解法が頭の中に入っていく効率がグンと上がります。
SPIのペーパーテスト対策におすすめの問題集
ここからはSPIのペーパーテスト対策ができるおすすめの問題集を3冊ご紹介していきます。
料金や各問題集の特徴も記載しているのでぜひ参考にしてください。
※おすすめのWEBテスティングの問題集をランキング形式でご紹介した記事もぜひ参考にしてください。
1:これが本当のSPI3だ!
まず最初にご紹介するのは講談社から出版されている「これが本当のSPI3だ!」です。
※「SPI3とは?問題例や問題集・対策法は?SPI3-Gとは?すべてがわかる!」もぜひ参考にしてください。
ペーパーテスト型のSPIにも対応している問題集です。
丸善ジュンク堂書店全店「就職試験」ジャンルで売上No.1を獲得しており、就活生の間でも知名度が高い一冊となっています。
算数・数学を基礎から解説した「算数のおさらい」も掲載されているので、非言語が苦手な人には特におすすめできます。
料金は税込1650円です。
2:史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
続いてご紹介するのは「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」です。
これもSPI対策の問題集の中ではかなり知名度・人気が高い一冊です。
「テストセンター」と記載がありますが、ペーパーテストにも対応しているのでご安心ください。
この問題集は特に推論の問題が数多く掲載されているのが最大の特徴です。
上記でも解説した通り、推論はかなり特殊な問題かつ難易度が高いので、推論の対策をしっかりとやりたい人におすすめです。料金は税込1430円です。
※「史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集」は青本とも呼ばれています。詳しくは「SPIの青本とは?難しい?実際に購入してみた!赤本との違いや使い方・勉強法もご紹介」をご覧ください。
3:SPI3の教科書 これさえあれば。
最後にご紹介するのは「SPI3の教科書 これさえあれば。」です。
TAC出版から2023年に発売が開始された比較的新しいSPIの対策本です。
図・表・イラストがたくさん使用されているので、文字をたくさん読むのが苦手な人におすすめの一冊となっています。
ページ数は全部で416ページとなっており、かなりボリューミーです。しっかりと時間をかけてSPIの勉強・対策をしたい人はぜひ購入をご検討ください。料金は税込1320円です。
SPIのペーパーテスト受検に必要な物は?服装は?
上記でも少し解説しましたが、ペーパーテスト型のSPIを受検するにあたって必要なものは以下の4点です。
- シャーペンまたは鉛筆
- 消しゴム
- メモ用紙・計算用紙
- 時計
シャーペンまたは鉛筆はマークシートを塗るのに使用します。間違えて記載してしまった回答は消しゴムで消しましょう。
一般的な消しゴムだと、1つの回答欄を消すたびに他の回答欄も消えてしまう可能性があるのでご注意ください。
現在は以下のような鉛筆型の消しゴムも販売されており、このような消しゴムだと対象の回答欄のみを綺麗に消すことができるので非常におすすめです。
また、ペーパーテスト型のSPIではメモ用紙・計算用紙の使用が認められています。
メモ用紙・計算用紙は企業側が付与してくれる可能性が高いですが、念のため持参しておくのが安心でしょう。
「SPIでメモ用紙・計算用紙は使用できる?使い方のコツもご紹介」という記事もご用意しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
そして、最後は時計です。SPIのペーパーテストは企業の会議室やブースで受検しますが、そこに時計が設置されていない可能性もあります。
なので、自分の時計(腕時計でもOK)を持参して、いつでも残りの試験時間がわかる状況を作っておきましょう。
ちなみにですが、ペーパーテスト型のSPIを受検するときの服装は企業に合わせましょう。
スーツを指定された場合は当然スーツで企業に行くことになりますし、私服を指定されたとしても派手な私服は控えておきましょう。
以下のようなオフィスカジュアルで行くのが無難です。
SPIのペーパーテストの結果はいつわかる?
最後に、SPIのペーパーテストの結果はいつわかるのかについて解説します。
SPIのペーパーテスト受検終了後は、回答用紙を企業の担当者が回収にしきます。
企業によってはその企業の担当者が採点を行うケースもありますが、多くの場合、その回答用紙は企業からSPIの制作・販売をしている株式会社リクルートマネジメントソリューションズの採点物流センターに送付されます。
採点物流センターとは受検者の回答用紙を自動で(=機械で)採点している工場のような場所です。
採点完了後はその結果が企業に知らされる仕組みになっています。
採点物流センターは基本的に土日は休業日なので、ペーパーテストの受検日が木曜日や金曜日の場合は週明けの水曜日などになる可能性もあります。
企業の担当者が採点を行うケースにしろ、採点物流センターで採点が行われるにしろペーパーテストは結果がわかるまでに1週間程度はかかると認識しておくことをおすすめします。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
いかがでしたか?
今回はSPIのペーパーテスト(筆記試験・マークシート)について完全解説していきました。
今はPCからSPIを受検するのが主流なので、ペーパーテストを受検する機会はかなり少ないですが、もしペーパーテストを受検することになったときは本記事をぜひ見返してください。