SPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人の中にはWEBテスティングとSPIの違いがよくわかっていない人もいるのではないでしょうか?
WEBテスティングとSPIの違いはしっかりと理解しておかないと、今までにやってきたSPIの勉強が無駄になってしまう可能性もあるのでご注意ください。
本記事ではSPIを今までに100回以上受検し、日本で最もSPIに詳しいと自負しているSPIマスターの私カズマがWEBテスティングとSPIの違いについて徹底解説していきます。
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WEBテスティングとSPIの違いとは?
では早速、WEBテスティングとSPIの違いについてわかりやすく解説していきます。
まず、SPIとは株式会社リクルートマネジメントソリューションズが制作・販売しているWEBテスト(適性検査)のことです。
※後ほど解説しますが、SPI=WEBテストではないのでご注意ください。SPIはあくまでもWEBテストの一種です。
WEB(パソコン)から試験を受検するケースが多いのでWEBテストと呼ばれています。
そして、SPIには以下4つの受検方式があります。
- WEBテスティング
- インハウスCBT
- テストセンター
- ペーパーテスト
WEBテスティングはあくまでもSPIの受検方式の一種です。受検方式によって出題される問題の傾向や範囲は異なるのでご注意ください。
なので「SPIを受検してください」と企業から連絡が来た場合は必ず受検方式も確認しておきましょう。
例えば「WEBテスティングのSPIだと思っていたのにテストセンターのSPIだった」という事態が発生した場合、WEBテスティングのために今まで行ってきた勉強・対策がテストセンターでは通用しない可能性があります。
※SPIのテストセンターとは何かについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
以下ではそれぞれの受検方式の違いについて順番に解説していきます。
WEBテスティング
WEBテスティングは自分のPC(パソコン)から受検期限内であれば好きな場所・好きな時間にSPIを受検できる受検方式のことです。
※SPIのWEBテスティングとは何かについて完全解説した記事もぜひ参考にしてください。
基本的には自宅で受検する人が多いですが、好きな場所から受検可能なのでカフェや図書館などで受検する人もいます。
注意点としてはパソコンがないと受検できないことです。スマホからの受検はできません。
なので、パソコンを持っていない人はネットカフェなどに行ってSPIを受検することになります。
※「SPIはパソコンないと受検不可!持ってなくても受検できる方法とは?」もぜひ合わせてご覧ください。
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インハウスCBT
インハウスCBTは企業の会議室やブースで企業が用意したパソコンからSPIを受検する受検方式のことです。
後ほど解説しますが、出題範囲・出題される問題はWEBテスティングと同じなので、インハウスCBTのSPIを受検する場合はWEBテスティングの対策を行えば問題ありません。
※「WEBテスティングの練習問題・出題範囲まとめ!本番のSPIに近い難易度です!」もぜひ参考にしてください。
テストセンター
テストセンターはSPIを制作・販売している株式会社リクルートマネジメントソリューションズが用意した試験会場にまで行き、その試験会場に設置されているパソコンからSPIを受検する受検方式のことです。
試験会場の雰囲気は以下の通りです。
試験会場では替え玉・代行受検やカンニング防止のため試験監督官が巡回しています。
※WEBテストの替え玉・代行受検は犯罪です。詳しくは「WEBテスト・SPI代行サービスのすべてを解説!逮捕された理由や実態・歴史を振り返る」をご覧ください。
試験会場は全国7都市(札幌・仙台・東京・大阪・名古屋・広島・福岡)に常時用意されていますが、新卒採用のピーク時期には、追加で全国エリアに臨時会場が用意されます。
しかし、2020年から日本でも流行が始まった新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2022年10月からはオンライン会場という試験会場も用意される運びとなりました。
オンライン会場とはSPI受検者が直接試験会場に行かなくても、自宅などから専用のシステムを通して試験監督官のもとSPIの受検ができる仕組みのことです。
※詳しくは「SPIのオンライン会場とは?テストセンターとの違い・部屋・服装は?カンニング不可?」をご覧ください。
WEBテスティングとの違いは試験監督官の監視があるかないかです(WEBテスティングでは試験監督官の監視はない)
※「SPIで監視型はある?家で受検する方式のSPIでもあります!SPIヲタクが詳しく解説!」もぜひ参考にしてください。
テストセンターは替え玉・代行受検やカンニングを絶対に防ぎたいという企業が導入するSPIの受検方式であると言えます。
ペーパーテスト
最後はペーパーテストです。その名の通り、ペーパーテスト(筆記試験)型のSPIです。
受検場所は先ほど解説したインハウスCBTと同様に企業の会議室やブースとなります。
ペーパーテストなので筆記用具を必ず持参しましょう。
ペーパーテストの詳細については「SPIのペーパーテスト(筆記試験・マークシート)を完全解説!難易度や範囲・問題集もすべてご紹介」をご覧ください。
WEBテスティングとその他受検方式の出題範囲の違い
先ほども解説した通り、SPIは受検方式が違えば出題される問題の傾向や出題範囲も異なるのでご注意ください。
WEBテスティングとその他受検方式の出題範囲の違いは以下の通りです(科目別にご紹介します)
言語(国語)
※「WEBテスティングの言語を例題で徹底解説!点数アップの方法や出題範囲も」という記事もぜひ参考にしてください。
非言語(数学)
WEBテスティング・インハウスCBT・テストセンター | ペーパーテスト | |
---|---|---|
推論 | ◯ | ◯ |
場合の数・確率 | ◯ | ◯ |
割合と比 | ◯ | ◯ |
損益算 | ◯ | ◯ |
料金割引 | ◯ | ◯ |
仕事算 | ◯ | ◯ |
代金精算 | ◯ | ◯ |
速度算 | ◯ | ◯ |
集合・ベン図 | ◯ | ◯ |
図表の読み取り | ◯ | ◯ |
鶴亀算 | ◯ | ◯ |
年齢算 | ◯ | ◯ |
物の流れ | × | ◯ |
グラフの領域 | × | ◯ |
条件と領域 | × | ◯ |
非言語はWEBテスティング・インハウスCBT・テストセンターで出題範囲は変わりませんが、推論に関してはWEBテスティング(インハウスCBT)とテストセンターで出題される問題の傾向が全く違うのでご注意ください。
WEBテスティング(インハウスCBT)では以下のような推論の問題が出題されます。
※WEBテスティングの非言語の例題をまとめた記事もぜひ参考にしてください。
【例題】
以下について、ア・イの情報のうち、どれがあれば[問]の答えがわかるかを考え、選択肢1〜5の中から正しいものを1つ選び、答えなさい。
W、X、Y、Zの4チームが試合を総当たり方式で行った。ただし、試合に引き分けはなかったものとする。
[問]Yは何勝何敗か。
ア:2勝1敗が2チームあった。
イ:XはWとYに勝った。
- アだけでわかるが、イだけではわからない
- イだけでわかるが、アだけではわからない
- アとイの両方でわかるが、片方だけではわからない
- アだけでも、イだけでもわかる
- アとイの両方があってもわからない
それに対してテストセンターでは以下のような推論の問題が出題されます。
【例題】
ある乗り物は1両目から5両目までの全5両ある。この乗り物の乗車人数について以下ア〜ウのことがわかっている。
ア:1両に6人までに乗車できる。また、1両につき最低4人は乗車する。
イ:3両目の乗車人数は4両目の乗車人数より多い。
ウ:1両目と5両目の乗車人数は同じである。
【問】23人でこの乗り物に乗るとき、乗車人数が確実にわかるのは何両目か。あてはまるものをすべて答えなさい。
※詳しくは「SPIの推論問題の例題とコツ!難しい?捨てるべき人とそうでない人は?」をご覧ください。
また、ペーパーテストは「物の流れ」「グラフの領域」「条件と領域」という分野が出題範囲に追加されるのでご注意ください。
ちなみにですが、たった3時間の勉強でWEBテスティングが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
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英語
WEBテスティング・インハウスCBTでは英語は出題されません。
英語が出題されるのはテストセンターとペーパーテストのみですが、仕事で英語が必要な企業を除いてほとんどの企業は英語を試験科目に課していません。
※「SPIで英語は出ない?英語があるかないか事前に調べる方法と企業一覧」もぜひ参考にしてください。
なので、ほとんどのSPI受検者は英語の対策をする必要なないでしょう。
英語の出題範囲はテストセンター、ペーパーテストともに同じで以下の通りです。
- 同意語・反意語
- 英英辞典
- 空欄補充
- 整序問題
- 誤文訂正
- 英訳
- 長文読解
SPIの英語の詳細については「SPIの英語はこれで完璧!出題される形式や問題・対策方法などを一挙ご紹介」をご覧ください。
構造把握
構造把握はテストセンターのみで出題される科目ですが、こちらも英語と同様にほとんどの企業は構造把握を試験科目に課していません。
よって基本的には対策不要な科目と言えるでしょう。
構造把握の詳細を知りたい人は「SPIの構造把握とは?例題とコツもご紹介!出るかどうかを事前に判別する方法は?」をご覧ください。
性格検査
性格検査に関してはWEBテスティングとその他の受検方式で違いはありません。
基本的には自分の直感に従って用意されている質問に回答していけば良いでしょう。
性格検査には「どちらかといえば」という選択肢が用意されていますが、この選択肢は多く選びすぎないようにだけ注意しましょう。
「どちらかといえば」を選択し過ぎると無難な回答ばかりが並んだ特徴のない人物像になる可能性が高く、企業から「自己分析がしっかりできていない受検者」と判断されるがあります。
詳しくは「SPIの性格検査で「どちらかといえば」を選ぶリスクをSPIマスターが解説します」で解説しているので、興味のある人はぜひご覧ください。
SPIとWEBテストの違い
WEBテスティングとSPIの違いはお分かりいただけたかと思うので、最後にSPIとWEBテストの違いについて詳しく解説しておきます。
繰り返しにはなりますが、WEBテスト=WEB(パソコン)から受検するテスト・試験のことです。
そして、WEBテストを制作・企業に販売している会社は本記事でご紹介した株式会社リクルートマネジメントソリューションズ以外にも多数存在します。
有名な企業としては日本エス・エイチ・エル株式会社や株式会社ヒューマネージがあげられます。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズが制作・企業に販売しているWEBテストはSPIですが、日本エス・エイチ・エル株式会社のWEBテストは玉手箱、株式会社ヒューマネージのWEBテストはTG-WEBです。
つまり、SPIや玉手箱、TG-WEBなど様々なテストを総称してWEBテストと呼んでいるのです。
SPIはあくまでもWEBテストの一種であると覚えておきましょう。
※「SPIと玉手箱の違いを例題で完全解説!どっちか見分ける方法もご紹介」もぜひ参考にしてください。
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今回はWEBテスティングとSPIの違いについて詳しく解説していきました。
WEBテスティングは多くの企業が導入している受検方式です。制限時間がかなりタイトな試験なので、必ず対策をしてから臨むようにしましょう。